Movable Type 5.2の新機能
概要
Movable Type 5.2 は、柔軟なシステム設計を可能にするクラウド・コンピューティング環境への対応を強化し、クラウドの利点を最大限に利用できるようになりました。また、リッチテキストエディタを全面的に変更。入力・編集しやすいエディタ環境により、ブログやウェブサイトの更新がさらに快適になりました。
これらの変更により、Movable Type は、小規模なブログから大規模なコーポレート・サイトまで柔軟に対応できるパブリッシングプラットフォームへと進化を遂げました。
動作環境
Movable Type 5.2 の対応ブラウザは以下のとおりです。Google Chromeに正式対応を行いました。
- Google Chrome(最新版を推奨)
- Internet Explorer 8 および 9 (IE9 を強く推奨)
- Safari (最新版を推奨)
- Mozilla Firefox (最新版を推奨)
その他、最新の動作環境についてはこちらをご覧ください。
新機能、機能改善
以下の機能実装および機能改善が行われました。
nginx+PSGIによる運用対応
軽量・高速なウェブサーバー、nginxとPSGIによるサーバー環境に対応を行いました。従来のApache+CGIに加えて、クラウドサービスのバーチャルコンピューティングや、CMSサーバーとコンテンツサーバーを分離する運用など、多種多様なサーバー環境、クラウドサービスインスタンスでの運用が可能となりました。
nginx+PSGIの設定方法については、技術者向けWikiドキュメントをご覧ください。
新しいリッチテキストエディタ
リッチテキストエディタを全面的に変更、より入力しやすいエディタに生まれ変わりました。
リッチテキストエディタ(TinyMCE)のAPIを利用した、プラグインによる拡張方法を公開しました。サンプルとして、リッチテキストエディタ (TinyMCE) にテーブル機能を追加するプラグインを公開しました。
※テーブル機能プラグインは、GPLとして公開しています。シックス・アパートによるサポートはありません。ご利用の際にはあらかじめご了承ください。
サイトパス制限
新規ウェブサイトを構築する際、任意のパス以下に構築を限定するサイトパス制限機能を実装しました。中大規模のウェブサイト運用の際に効果を発揮します。
SMTP認証に対応
SMTP認証によるメール送信に対応を行いました。
カスタムフィールドおよび再構築のパフォーマンス改善
カスタムフィールドのパフォーマンスを改善し、ブログ記事などの再構築を高速化しました。
以前のバージョンからの変更点
システムのメールアドレスが必須となりました。
システムのメールアドレスが未設定の状態で、以前のバージョンからアップグレードした場合、[システム] > [設定] > [全般] に移動した際に、メールアドレスの設定が求められます。
<MTCalendar>で、カレンダーの始まりの曜日指定ができるようになりました。
モディファイア「weeks_starts_with」で、スタートする曜日を指定すると、その曜日始まりでカレンダーを生成します。なお、指定がないと、日曜日始まりのカレンダーを生成します。
<MTCalendar weeks_start_with="Mon">
新しく追加される環境変数
変更があった環境変数
既存の環境変数の一部について、MT5.2から機能が変更・追加されました。