FTPS ソフトウェアの設定方法とディレクトリの役割
利用する FTPS クライアントソフトウェアについて
Movable Type クラウド版では、FTPS 対応のクライアントソフトウェアを使用して、FTP サーバーに接続することができます。
FTPS でサーバーに接続することで、Movable Type クラウド版が出力したファイルをダウンロードしたり、サードパーティー製プラグインをアップロードできます。
FTP サーバーへの接続は FTPS のみ対応しております。セキュリティ上、FTP での接続は許可しておりません。
FTPS 接続に使用できるクライアントソフトウェアの条件がわからない場合はこちらをご覧ください。
ここでは、代表的な FTPS クライアントソフトウェアのひとつである FileZilla と FFFTP を例に設定方法をご説明します。
FileZilla は Windows / Mac / Linux で利用可能な FTPS 対応のクライアントソフトウェアです。FFFTP は Windows 専用ですが、知名度の高いクライアントソフトウェアです。
FileZilla や FFFTP に限らず、FTPS クライアントソフトウェアは弊社が開発・提供するものではなく、ソフトウェアに関するサポートはおこなっておりません。お客様の責任においてご利用ください。
FileZilla の設定手順
- FileZilla のメニューバーから [ファイル] - [サイトマネージャー] をクリックする
- ポップアップ表示された「サイトマネージャー」画面の左下メニューから [新しいサイト] ボタンをクリックする
- 「サイトマネージャー」画面の左側のエントリ名を [新規サイト] から任意の名前に変更する
- [一般] タブを開き以下の内容を入力する
- プロトコル
"FTP - ファイル転送プロトコル" を選択します。
- ホスト
マイページ内「FTP 初期情報」の「接続先」にあるドメインもしくは IP アドレスを入力します。
- ポート
空欄のままで問題ありません。明示的に入力する場合は "21" を入力します。
- 暗号化
"明示的な FTP over TSL が必要" を選択します。※初期値の "使用可能なら明示的な FTP over TSL を使用" は選択しないでください。
- ログオン タイプ
"通常" を選択します。
- ユーザー
FTPS ユーザーのアカウント名を入力します。
Movable Type クラウド版では、管理者用と制作者用の 2 アカウントが用意されており、マイページ内「FTP 初期情報」でご確認いただけます。
※2 つのアカウントに権限や機能上の違いはありません。- パスワード
「ユーザー」に対応したアカウントのパスワードを入力します。パスワードはマイページ内「FTP 初期情報」でご確認いただけます。
- [接続] ボタンをクリックする
「ホスト」を IP アドレスで指定した場合、FTPS 接続時に以下のような画面が表示されることがあります。[OK] ボタンをクリックして証明書を信用し、接続をおこなってください。
FileZilla での FTPS 接続が不安定な場合には、接続設定に誤りがある場合があります。マイページ内の接続情報やこちらの Q&A をご参照のうえ、あらためて接続をお試しください。
FFFTP の設定手順
- FFFTP のメニューバーから [接続] - [接続] または [ホストの設定] をクリックする
- ポップアップ表示された「ホスト一覧」画面の右上にある [新規ホスト] ボタンをクリックする
- 「ホストの設定」画面の [基本] タブを開き以下の内容を入力する
- 「ホストの設定」画面の [暗号化] タブを開き以下の設定に変更する
- 「暗号化なしで接続を許可」のチェックを外す
- 「FTPS (Explicit)で接続」のチェックはつけたままにする
- 「FTPS (Implicit)で接続」のチェックを外す
- 「ホストの設定」画面の [特殊機能] タブを開き「PASVで返されるアドレスを無視」にチェックを入れる
- 「ホストの設定」画面の [OK] ボタンをクリックして接続設定を保存する
- 保存した接続設定が「ホスト一覧」画面で選択されている状態で [接続] ボタンをクリックする
※初回接続時は「暗号化の状態の保存」画面が表示されるので [はい] ボタンをクリックします。
「ホスト名」を IP アドレスで指定した場合、FTPS 接続時に以下のような画面が表示されることがあります。そのまま [Yes] ボタンをクリックして接続をおこなってください。
FFFTP で「ホストの設定」画面の [暗号化] タブの設定変更をおこなわないと接続が遮断される場合があります。詳細はこちらの Q&A をご参照ください。
接続先クラウド環境内の各ディレクトリの役割
- alt-tmpl
アプリケーションのテンプレートをカスタマイズする場合など、デフォルトのテンプレートを上書きする際に、このディレクトリに設置します。
- backup
定期的に保存されるバックアップファイルが保存されています。先にダウンロードしておいたバックアップファイルを、このディレクトリに配置することで、バックアップファイルをリストアすることがきます。
- error
エラーページ用の HTML ファイルが置いてあります。
- error.html
404 500 502 503 504 エラーが発生したときに表示される HTML ファイルです。任意の HTML ファイルに差し替えることができますが、ファイル名の変更はできません。
- forbidden.html
403 エラー(許可されていない URL へのアクセス)が発生した HTML ファイルです。任意の HTML ファイルに差し替えることができますが、ファイル名の変更はできません。
- unauthorized.html
401 エラー(Basic 認証に失敗)が発生したときに表示される HTML ファイルです。任意の HTML ファイルに差し替えることができますが、ファイル名の変更はできません。
- export
サイトのエクスポート(Movable Type 6 ではバックアップ)のファイル出力先として使用されます。
- files
ウェブアクセスさせたくないファイルをアップロード・配置しておくためのディレクトリです。
- import
記事のインポート機能やサイトのインポート(Movable Type 6 では復元)機能で使用します。使用するインポートファイルをここにアップロードします。
- mt-static
-
Movable Type が使用する静的ファイルをまとめたディレクトリです。
- plugins
プラグインに含まれる静的ファイルをこのディレクトリに配置します。
- support
ユーザー画像のサムネイルなど Movable Type が必要に応じて作成する静的ファイルが、このディレクトリに配置されます。
- logs
- アクセスログが日付単位で保存されています。
- plugins
プラグインを追加するとき、このディレクトリにプラグインを配置します。
- restore
Movable Type クラウド版の環境のリストア機能で使用します。「backup」ディレクトリからあらかじめダウンロードしておいたファイルをこのディレクトリにアップロードすることでリストア処理が開始されます。
- search_templates
カスタマイズされた検索結果テンプレートを利用するとき、このディレクトリにファイルを配置します。
- secret
一部のサードパーティー製プラグイン用に設けられたディレクトリです。プラグインご利用時に指示があった場合に限り、指定されたファイルをこのディレクトリにアップロードしてください。
- static
-
Movable Type が生成するサイトのベースとなるディレクトリです。
初期ドメインでサイトを作成するとこのディレクトリがドキュメントルートになります。独自ドメインでサイトを運用する場合は、サイト URL で設定したドメインをもとにしたサブディレクトリが作成され、そのドメインのドキュメントルートとして利用されます。
- themes
インターネットで配布されている Movable Type のテーマや、自身で作成したテーマをここに配置します。