注意・制限事項と既知の問題点
最終更新日: 2024.04.30
インストール・アップグレードの注意点
以前のバージョンの Movable Type からアップグレードするときは、以下の点に注意してください。
- データベースは、MySQL 5.1 以上 / MariaDB 5.5 以上のみをサポートします。
- SQLite、PostgreSQL をご利用のときは、アップグレードの前に、こちらのページを参考にして、データベースの移行をおこなってください。
- Perl 5.16.3 以上のみをサポートします。(5.36.1 まで検証済み。5.36.1 ではサーバーログに JSON::PP::Boolean に関する警告が出力されることがありますが、Movable Type の動作への影響はありません。)
- 動作検証環境の各ミドルウェアは、原則、サポート対象バージョンの最新のマイナーバージョンを使用しています。
- 文字コードは、UTF-8 のみをサポートします。
- ダイナミックパブリッシングを使用するには、PHP 7.4 以上が必要です。(8.2まで検証済み)
- 5.12、5.06、4.37 以前のバージョンからアップグレードしたときは、テンプレートの書き換えが必要になります。詳しくは、こちらのページをご覧ください。
- mt-config.cgi に DefaultLanguage の記述がないときは、DefaultLanguage ja を追記してください。
- Movable Type 3.x からのアップグレードで、mt-static ディレクトリを Movable Type のインストールディレクトリとは別のディレクトリに設定しているときは、mt-config.cgi に StaticWebPath と StaticFilePath をインストール環境に合わせて追記してください。
- Movable Type 4.1x からのアップグレードのとき、記事とウェブページのカスタムフィールドの表示順が保持されません。
- CentOS 6.x で Movable Type を動作させる場合、オプションモジュールとなる IO::Socket::SSL や Net::SSLeay をインストールする際は、標準リポジトリではなく cpan(m) で最新版を入れてください。(標準リポジトリのモジュールのバージョンは古く、SNI 対応していないため、Movable Type で正しく利用できません)
既知の問題
以下の項目は、現状では制限事項となっています。将来のバージョンでの修正を検討しています。
- Movable Type を Windows にインストールして利用する場合、親サイトをダイナミックパブリッシングにすると、配下の子サイトの公開プロファイルでは、バックグラウンドパブリッシングを選ぶことができません。
- Movable Type を Windows にインストールして利用する場合、SSL を利用したSMTP認証でのテストメールの送信が、うまくいかない場合があります。
- サイトの複製を行うとき、複製の設定でカスタムフィールドを除外しても、登録されているカスタムフィールドのデータが複製されてしまう。(MTC-5191)
- mt-search.cgi では、"not" で始まる単語(例: notebook)を検索する事ができません。(MTC-5425)
- MTMarkdownOptions タグは、ダイナミックパブリッシングで利用できません。(MTC-3682)
- システムに登録されているカスタムフィールドは、テーマのインポート・エクスポートで利用できません。
- Microsoft Azure 環境では、ファイル名に日本語が含まれるアセットをアップロードすると、ファイル名が文字化けしてウェブからアクセスできなくなります。(MTC-12986)
- イメージエディタで、リサイズしたのちにトリミングを行なうと、領域指定カーソルが正しく描画されない問題があります。リサイズ後に一度保存することで回避できます。
- コンテンツタイプアーカイブの前後のデータを再構築するとき、ContentType アーカイブ以外は利用できません。ContentType アーカイブが存在しない場合は、前後のコンテンツデータは再構築されません。
- MTContents タグで sort_by モディファイアの値に以下のフィールド型のコンテンツフィールドを指定するとエラーになります。(MTC-25952)
multi_line_text
url
embedded_text
tables
- theme.yamlにclassの記載がないテーマを選択・適用することはできません。”both”, ”website”や”blog”を設定することで、この問題を回避できます。(MTC-29597、MTC-29599)
Movable Type Advanced の既知の問題
Movable Type Advanced では、上記の問題に加えて、以下の項目が現状では制限事項となっています。将来のバージョンでの修正を検討しています。
- Oracle では、大文字と小文字を区別した検索ができません。
- グループをバックアップしたバックアップファイルを復元するとき、同一名称のグループは重複して復元されます。
- Oracle では、DBRaiseError 環境変数を有効(1を指定)にしている場合、タグ一覧など一部の画面でもエラーが発生します。(MTC-25964)
制限事項
以下の項目は、制限事項となっており、修正を予定していません。カスタムフィールドの制限事項についてはカスタムフィールドの制限事項をご参照ください。
- DBD::mysql 4.047 ~ 4.049 を利用すると Movable Type の動作に影響するエラーが発生する可能性があるので、4.046 以前のバージョンか、4.050 以上をご利用ください。(MTC-26072)
- Windows + ActivePerl 環境では、ImageDriver として Imager を利用できません。
- Windows をサーバーとして利用している場合、「ユーザー情報の編集」で日本語が入ったファイル名をアップロードできません。(エラーが発生します)
- regex_replace モディファイアの置換対象文字列に、ダブルクォーテーションが含まれる場合、文字列の置換がうまくいかない。
- Tiff 形式、BMP 形式の画像ファイルは、ダイナミックパブリッシングでサポートされません。
- FastCGI を利用されている場合、サイトのエクスポートとインポートが正しく動作しません。
- FastCGI を利用されている場合、アップグレードが正しく動作しません。
- Microsoft IIS サーバーでは、mt-atom.cgi を利用した Atom API 経由での投稿がエラーとなります。投稿された記事は Movable Type に正常に保存されています。
- Time::HiRes モジュール(Perl v5.7.3 以上のバージョンで標準モジュール)が利用できない環境では、DebugMode を有効にすると アプリケーションが起動しません。
- イメージドライバーとして Imager を利用している場合、PNG 画像の品質変更はできません。
- イメージドライバーとして GD、NetPBM を利用している場合、透過 GIF を正しく扱うことができません。
- イメージドライバーとして GD を利用している場合、インタレース PNG を正しく扱うことができません。
- イメージドライバーとして GraphicsMagick を利用している場合、透過 PNG を扱うことができない場合があります。
- アニメーション GIF / PNG をアップロードした場合、生成されるサムネイルはアニメーションになりません。(最初の画像が使用されます)
- Windows をサーバーとして利用している場合、イメージドライバーとして NetPBM を利用できません。(Movable Type 上で認識されません)
- Strawberry Perl 5.20.2 では、管理画面の一部が文字化けを起こします。
- Pico テーマを適用するには、StyleCatcher プラグインのインストールが必要です。インストールされていない場合は、CSS などが適用されません。
- サーバー配信機能では、配信対象ディレクトリ内に mt-config.cgi があっても配信されません。
- サーバー配信機能では、[mt-static] ディレクトリに含まれるコンテンツは配信されません。