Movable Type を設置する (Linux、BSD、Mac OS)
Movable Type を、Linux、BSD などの一般的なサーバーで使用されているオペレーティング・システムや、 Mac OS 等のオペレーティング・システムの環境に、新規に設置する手順を解説します。ここでは、『新規インストールの事前準備』で検討したディレクトリ構成を次のように仮定してすすめます。
種類 | ディレクトリパス | URL |
---|---|---|
アプリケーションディレクトリ | /home/example/cgi-bin/mt | http://www.example.com/cgi-bin/mt/ |
スタティックディレクトリ | /home/example/www/mt-static | http://www.example.com/mt-static |
ウェブサイトディレクトリ | /home/example/www/ | http://www.example.com/ |
新規インストールの手順
Movable Type の設置は以下の手順で行ないます。ここでは、FTP プログラムを用いて設置する方法を説明します。
ファイルの解凍と修正
Movable Type のパッケージを解凍します。Movable Type では Perl の実行環境のパス指定を /usr/bin/env perl とし、サーバー OS の PATH 環境変数から実際の Perl の実行環境を検出しています。
そのため、基本的にスクリプトを修正する必要はありませんが、mt-check.cgi の実行で 500 エラーが発生する場合には、サーバー OS の PATH 環境変数に Perl の実行環境のパスが含まれていない可能性があります。
その場合は、先ほど確認した Perl の実行環境に基づいて、以下の例のようにテキストエディタですべてのスクリプトファイルを修正します。
#!/usr/local/bin/perl -w
r.4605 以前のバージョンでは、Perl の実行環境の指定が異なり、初期値が /usr/bin/perl となります。
先ほど確認した Perl の実行環境が /usr/bin/perl と異なる場合は、テキストエディタですべてのスクリプトファイルを修正します。修正する際に -w を誤って削除しないように注意してください。
ディレクトリの作成
FTP プログラムを起動し、サーバーに接続します。接続した後、『新規インストールの事前準備』で決定したディレクトリを作成します。
ファイルのアップロード
FTP プログラムを利用して解凍したパッケージを次のとおりアップロードします。
- 解凍したパッケージの内、mt-static ディレクトリのすべてのファイルを、作成したスタティックディレクトリにアップロードします。
- mt-static ディレクトリ以外の残りのファイルを、作成したアプリケーションディレクトリにアップロードします。
パーミッション (権限) の設定
FTP プログラムを利用し、アップロードしたファイルやディレクトリに対して、次のとおり適切な権限を設定します。
- アプリケーションディレクトリ内のスクリプト (拡張子が cgi のファイル) の権限を、755 に設定します。
- ウェブサイトディレクトリの権限を、777 に設定します。
- mt-static ディレクトリ内の support ディレクトリの権限を、777 に設定します。[該当するQ&A]
- Movable Type をインストールする環境によっては、cgiwrap や suexec をサポートしている場合があります。これは、自身のユーザー権限でスクリプトをを実行できるという意味で、システムチェック用スクリプト mt-check.cgi を実行した際に、次のメッセージを表示するかどうかで確認できます。
cgiwrap または suexec 環境下で動作していると思われます。
cgiwrap や suexec が利用できる場合、権限を 700 に設定します。この設定をすることで他のユーザーがファイルを参照したり、変更・削除されることを防ぐことができます。