ダイナミックパブリッシングを利用する
Movable Type は、基本的に静的にファイルを出力しますが、リクエストに応じてテンプレートを再構築する動的ページ生成にも対応しています。この動的生成のことをダイナミックパブリッシングと呼びます。
メリット
デフォルトの公開方法(スタティックパブリッシング)の場合、静的な HTML ファイルを作成するため、テンプレート内容などを変更するたびに再構築の必要があります。
ダイナミックパブリッシングの場合は、リクエスト時点での最新の内容が反映されるため、再構築をおこなうことなく、テンプレートなどの変更内容がページに即時表示されます。記事などの個別ページが大量に存在するサイトであれば、再構築の時間を大幅に削減できます。
また、スタティックパブリッシングではページ数だけ HTML ファイルを生成するため、その分だけディスクスペースを消費します。ダイナミックパブリッシングはリクエストごとに逐次ページを生成するため、ディスクスペースの節約にもなります。
デメリット
デフォルトの公開方法(スタティックパブリッシング)では、サイト更新時の再構築で時間がかかる反面、リクエストの際は生成済みのページを表示するため、ページの表示速度が短くなります。
ダイナミックパブリッシングでは、リクエストがあった際に、都度ページ生成処理がおこなわれるため、あらかじめファイルを生成しておくスタティックパブリッシングよりもページ表示速度が遅くなることがあります。
また、リクエスト(サイトへのアクセス)が短時間に集中した場合、比例してページ生成処理も増えるため、その時間帯はサーバーへの負荷が高くなります。
ダイナミックパブリッシングとスタティックパブリッシングとの組み合わせ
ダイナミックパブリッシングはテンプレート単位で設定できます。アクセス頻度に応じて、以下のようにダイナミックパブリッシングとスタティックパブリッシングを組み合わせて使うことは、サイトの円滑な更新とサーバー負荷のバランスを両立するのに有効な手段のひとつです。
- 頻繁にリクエストがあるページ(サイトのメインページや RSS フィードなど)ではスタティックパブリッシング(静的ファイル生成)で公開
- リクエストのアクセスが比較的少ないページ(月別アーカイブやカテゴリアーカイブなど)はダイナミックパブリッシングで公開
ダイナミックパブリッシングを利用するには、PHP が利用できる環境が必要になります。詳しくは動作に必要な環境とブラウザの対応をご参照ください。
ダイナミックパブリッシングを利用する準備
ダイナミックパブリッシングを利用する際の準備について説明します。
ダイナミックパブリッシングを有効にする
ダイナミックパブリッシングを有効にする方法について説明します。
ダイナミックパブリッシングの最適化オプションを設定する
ダイナミックパブリッシングで利用可能な最適化オプション設定について説明します。