既存のデータベースを上書きする方式のアップグレード
ここでは、Movable Type のアプリケーションデータやデータベースを上書きすることでアップグレードする方法の例を記述しています。この方法を使うと、現在データに上書きされますので、事前のバックアップが非常に重要になります。
- 既存環境のバックアップ
- 既存環境のアプリケーションディレクトリ、スタティックディレクトリの内容を削除
- 新しいバージョンの導入
- 既存環境から、環境設定ファイル (mt-config.cgi) の引き継ぎ
- アップグレードウィザード実行
- プラグインなどの複製
- 「アップグレード後に必要な作業」
既存環境のバックアップ
ディレクトリのバックアップ
FTP プログラムを利用し、次のディレクトリの内容をローカル PC にコピーします。コピーした内容は、圧縮ツール等で圧縮したり、必要に応じて CD-R などに書き出しておくと便利です。
- アプリケーションディレクトリ
- スタティックディレクトリ
- ブログディレクトリ
各ディレクトリの詳細は『新規インストールの事前準備』を参照してください。
Movable Type のバックアップ
Movable Type のバックアップ機能を利用して、ブログをバックアップします。『バックアップと復元 』を参照してください。
データベースのバックアップ
MySQL を利用している場合、ホスティングサーバーの事業者が提供するバックアップの方法、もしくはシェルを利用してバックアップを作成します。データベースのバックアップは『MySQL のバックアップ 』を参照ください。
既存環境のアプリケーションディレクトリ、スタティックディレクトリの内容を削除
バックアップを作成した事を確認したら FTP プログラムで、アプリケーションディレクトリとスタティックディレクトリの内容を空にします。これは、以前のバージョンとの混在を防ぐためです。
新しいバージョンの導入
『Movable Typeのインストール・セットアップ』を参考に新しいバージョンの Movable Type をインストールします。
既存環境から、環境設定ファイル (mt-config.cgi) の引き継ぎ
バックアップから、構成ファイル (mt-config.cgi) をアップロードします。
Movable Type 3.2 以前のバージョンからアップグレードする場合
mt.cfg ファイルを mt-config.cgi という名前に変更します。また、データベースパスワードの入った mt-db-pass.cgi ファイルの内容を mt-config.cgi の任意の行に、DBPassword 環境変数で追記してください。
DBPassword データベースパスワード
Movable Type 3.3 以前のバージョンからアップグレードする場合
Movable Type 3.3の新機能の1つであるログ・フィード機能で、検索の結果のフィードを出力するために、mt-config.cgi に以下を追記してください。
AltTemplate feed results_feed.tmpl
- mt-staticをアプリケーションディレクトリと別のディレクトリに設定している場合は、mt-config.cgiに "StaticWebPath" と "StaticFilePath" をインストール環境にあわせて追記してください。
新しい環境でアップグレード実行
ここまでの作業で、既存環境は、既存のデータベース+新しいバージョンの Movable Type アプリケーションファイル、という組み合わせになりました。
次に、データベースを新しいバージョンの Movable Type に対応させるために、アップグレードウィザードを実行します。ブラウザから既存環境のアプリケーションディレクトリにアクセスして、[アップグレード] ボタンをクリックします。ログイン画面が表示されたら "ユーザー名" と "パスワード" を入力して [サインイン] ボタンをクリックすると、自動的にアップグレードウィザードが開始されますので、正常に終了したことを確認してください。
アップグレードウィザードについては、『アップグレードウィザード』を参照してください。
プラグインなどの複製
必要に応じて、バックアップから Movable Type の環境へ、プラグインやテーマなどを複製してください。詳しくは以下のドキュメントを参照してください。
アップグレード後に必要な作業
5.13、5.07、4.38 移行のバージョンにアップグレードした場合には、次に以下の作業をおこなってください。