バックグラウンドパブリッシングを利用する
Movable Type の公開方法は、標準のスタティックパブリッシングのほか、ダイナミックパブリッシングとバックグラウンドパブリッシングが選択できます。 バックグラウンドパブリッシングは、サーバーのタスクスケジューラー(cron など)を利用し、Movable Type の tools ディレクトリ内の run-periodic-tasks スクリプトを一定間隔で定期的に実行させておくことで実現します。
メリット
バックグラウンドパブリッシングは、スタティックパブリッシングと同様に静的ファイルを出力します。
複数人が記事を投稿するような運用の場合、時間帯によっては記事の公開処理が重なることがあります。
その場合、スタティックパブリッシングだと再構築処理が集中するため、サーバーのスペックやチューニング状態によっては、処理完了までに時間がかかることがあります。
公開方法をバックグラウンドパブリッシングに設定することにより、再構築処理を後回しにして、バックグラウンドでまとめて実行することで、記事投稿時の待機時間を大幅に短縮し、サーバーの負荷分散にも効果を発揮します。
デメリット
バックグラウンドパブリッシングは、再構築処理を後回しにして、あとからバックグラウンドでまとめて実行します。
この仕組み上、即時に再構築されることはないため、記事を投稿してもすぐにサイトに表示されることはありません。
すぐに記事を公開する必要がある場合は、スタティックパブリッシングもしくはダイナミックパブリッシングをご利用ください。
バックグラウンドパブリッシング利用時の注意点
バックグラウンドパブリッシングは、サイト全体だけでなく、一部のテンプレートのみに設定することも可能です。
ただしその場合、バックグラウンドパブリッシングにするテンプレートを慎重に選ぶ必要があります。
例えば、記事ファイルを出力するテンプレートのみバックグラウンドパブリッシングとした場合、そのほかのテンプレートは記事更新時に即時再構築されます。
そのため、サイトのトップページを出力するインデックステンプレートなどに最新の記事一覧を表示するよう記述している場合は、新規に投稿した記事へのリンクが表示されます。
しかし、バックグラウンドパブリッシングに設定しているため、その時点ではまだ記事ファイルは生成されておらず、記事ファイルのリンクをクリックすると Not Found(404 エラー)が発生します。
このように、記事ファイルをバックグラウンドパブリッシングで出力するのであれば、記事ファイルへのリンクを生成するほかのテンプレートも合わせてバックグラウンドパブリッシングにする必要があります。
バックグラウンドパブリッシングを利用する準備
バックグラウンドパブリッシングを利用する際の準備について説明します。
バックグラウンドパブリッシングを有効にする
バックグラウンドパブリッシングを有効にする方法について説明します。
