Q.Rocky Linux 9 への OS 移行にともなう制限事項(Movable Type クラウド版)
クラウド版
2024年6月30日の CentOS 7 の EOL にともない、Movable Type クラウド版の VM の OS を順次 Rocky Linux 9 ベースに変更しています。 Movable Type 本体および主要なミドルウェアの仕様に変更はありませんが、ライブラリの差異などが原因で一部異なる挙動があります。
A.
異なる挙動、変更点
- Rocky Linux 版では OpenSSL 3 系が採用され DEFAULT に指定されている暗号スイートが変更されたため、接続先の FTP サーバーの設定によっては接続できないことがあります。FTPS によるサーバー配信で接続できなくなったときは次のいずれかの対応をお願いします。
- 接続先の FTP サーバーの暗号スイートを変更する(FTP サーバーが vsftpd であれば、vsftpd.conf の
ssl_ciphers
パラメーターの見直し。例:ssl_ciphers=HIGH
) - 接続先の FTP サーバーにあった暗号スイートを環境変数
FTPSOptions
でSSL_cipher_list
を指定する (例:SSL_cipher_list=AES128
)
- 接続先の FTP サーバーの暗号スイートを変更する(FTP サーバーが vsftpd であれば、vsftpd.conf の
- libpng が更新されたことにともない、カラープロファイルのついた PNG ファイルの読み込みに失敗することがあります。Movable Type 側で対応し、将来のバージョンで解消される予定です。
すでに修正された問題
- クラウド環境の FTP サーバーへの接続時(パッシブモード)の応答で、正しい IPv4 アドレスが返されていませんでした。このため、FTP クライアントによっては正常に転送できない場合がありました。
- L8, XL16 プランで、run-periodic-tasks を複数動作させるように修正しました。サーバー配信やバックグラウンドでの再構築など時間がかかるタスクを実行中でも指定日投稿などの実行を並行しておこなえるようになります。
- クラウド環境への FTPS 接続向け IP アドレス制限設定が、FTP のアクティブモードによるサーバー配信にも影響し、転送に失敗することがありました。
(2024.4.24 更新)