手動で環境設定ファイル (mt-config.cgi) を作成する
Movable Type を実行するための設定 (環境変数) のほとんどは、システムの初期値として設定されています。そのため、アプリケーション・ディレクトリやデータベースに関する設定等のご利用の環境にあわせた設定のみを、環境設定ファイル mt-config.cgi に登録する形態になっています。
mt-config.cgi の設定の方法
mt-config.cgi を設定する際の注意点は、次のとおりです。
- 改行コードがLFのみのテキストファイルを編集可能なテキストエディタを利用します。
- 次の書式にあわせて記述します。
- 行頭に、環境変数名を、半角スペースをおいて環境変数に設定する値を指定します。
- 行頭が # の行は、コメント行と判断します。
たとえば、次の例では、環境変数 HelpURL の値が、指定した URL に置き換わり、環境変数 SupportURL は、システムの初期値が適用されます。
HelpURL http://www.example.com/help/
# SupportURL http://www.example.com/support/
必須の設定
mt-config.cgi ファイルの作成
環境設定ファイルは、Movable Type がインストールされているディレクトリ(CGI ファイルがある場所)と同じ場所に作成する必要があります。また、記述例などが記されたファイル "mt-config.cgi-original" がありますので、このファイルをコピーして "mt-config.cgi" という名前で保存するのが良いでしょう。
CGIPath の設定
アプリケーションディレクトリをウェブブラウザからアクセスした際のパスを、CGIPath として次のように設定します。スラッシュ(/)で始まるパスを記述すると、アクセスされたドメイン名を元にパスが利用されます。
CGIPath http://www.example.com/cgi-bin/mt/
StaticWebPath の設定
スタティックディレクトリにウェブブラウザからアクセスした際のパスを、StaticWebPath として次のように設定します。スラッシュ(/)で始まるパスを記述することもできますが、いくつかの注意点があります。詳しくは[リファレンス(/documentation/appendices/config-directives/staticwebpath.html)をご参照ください。
StaticWebPath http://www.example.com/mt-static/
StaticFilePath の設定
スタティックディレクトリのファイルシステム上のパスを、StaticFilePath として次のように設定します。
StaticFilePath /var/www/html/mt-static
データベースの設定
Movable Type で利用するデータベースに関する情報を設定します。設定する内容は、利用するデータベースごとに異なります。
環境に応じて必要な設定
DBUmask, HTMLUmask, UploadUmask, DirUmask の設定
Apache ウェブサーバーが suexec で動作している場合、以下のようにします。
DBUmask 0022
HTMLUmask 0022
UploadUmask 0022
DirUmask 0022
TempDir の設定
Movable Type が生成するテンポラリーファイル (バックアップファイル等) の保存場所を設定します。/tmp/ 以外の場所にしたい場合や、Windows サーバー上で構成している場合に設定します。
TempDir /temp/
安全に利用するために設定すると良い内容
必須ではありませんが、いくつかの設定を記述することで Movable Type をより安全に利用ことができます。環境設定ファイルでできるセキュリティ対策を含む詳しい説明は以下のページをご参照ください。
管理画面用と公開サイト用のプログラムを分ける
AdminCGIPath に管理画面用のプログラム(mt.cgi)のパスを記述することで、 管理画面用のプログラム(mt.cgi)と検索(mt-search.cgi)など公開されたサイトから利用されるプログラムを分けることができます。管理画面用のプログラムを別のパスやドメインで運用することで、管理画面の URL を容易に推測されずに利用できます。
AdminCGIPath https://www.example.com/cgi-bin/mt/
管理画面用のプログラム の名前を変える
Movable Type が提供する各種 CGI プログラムは、ファイル名を変更してもアクセスができるように設定できます。特に、管理画面用のプログラム(mt.cgi)の名前を変えることはセキュリティ向上にとても役立ちます。設定は、AdminScript に新しいプログラム名を指定します。
AdminScript admin.cgi
その他の環境変数
mt-config.cgi には、この他にも公開したブログに対する検索のオプションやメールサーバーとの連携等の設定を追加できます。詳しくはMovable Type 環境変数リファレンスをご参照ください。