データベースをバックアップしておくことで、Movable Type のアップグレードなどを行った際に、不慮の事態でデータを失ってしまっても、復旧することが可能になります。 Movable Type のアップグレード、カスタマイズ、新しいプラグインの導入などをおこなう前には、データベースのバックアップをおすすめします。

なお、データベースにはアップロードした画像ファイルなどは含まれませんので、別途公開ディレクトリをダウンロードして保存するか、Movable Type の『サイトのエクスポートとインポート』 機能をご利用ください。

MySQL のバックアップを作成する

MySQL のバックアップには次の方法があります。

ホスティングサーバーの事業者が提供するツールでのバックアップ

MySQL を利用できるホスティングサーバーの場合、事業者がバックアップの方法、もしくはシェルを提供していることがあります。これらを利用してデータベースのバックアップを作成することができます。

ツールの利用方法については、各ホスティングサーバー事業者が提供するマニュアルなどをご参照ください。

コマンドでのデータベース単位のバックアップ

telnet や ssh でサーバーに入れる場合は、MySQL データベースのバックアップを mysqldump コマンドでおこなうことができます。

たとえば、データベース名を mt、ユーザー名を mtuser、パスワードを mtpasswd とする場合は、次のように実行すると、BACKUP.sql というバックアップファイルが作成されます。

$ mysqldump -u mtuser -p mtpasswd mt > BACKUP.sql

MySQL のバージョンが 5.1 以上の場合、自動的に --opt オプションが付与されるため mysqldump はデフォルトでテーブルロックをおこないます。そのため、バックアップ中は Movable Type を使用すると動作が遅くなる、応答が返らない等の症状が出る場合があります。バックアップは Movable Type が使用されていないときにおこなうようにしてください。