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Movable Type 6 ManualMovable Type 6 マニュアル

Microsoft IIS サーバーで FastCGI を利用する

最終更新日: 2017.10.06

Microsoft IIS Web サーバーは、初期状態で、FastCGI をサポートしていますが、Movable Type を、FastCGI で動作させるためにはいくつかの手順が必要となります。

Perl モジュールのインストール

Movable Type を FastCGI で動作させる場合は、FCGI モジュールがインストールされている必要があります。『参考 : Perl モジュールのインストール方法』を参考に、FCGI モジュールをインストールしてください。

Movable Type の設置

Movable Type を Microsoft IIS Webサーバーに設置します。設置方法は、『Movable Type の設置 (Windows)』をご参照ください。「CGIスクリプトの実行の設定」は、ここでは行わないでください。

ハンドラーマッピングの設定

Movable Type の提供する CGI スクリプトを FastCGI で動作させるために、IIS マネージャーから設定を行います。

FastCGI で動作させるスクリプトの設定
  1. [MT Site] - [mt] を選択する
  2. [機能ビュー] 内の "ハンドラマッピング" をクリックし、右クリックメニューの "機能を開く" をクリックする
  3. 操作メニューから [モジュール マップの追加...] をクリックする
  4. 下表の内容をもとに、必要な CGI スクリプトの設定をする
共通
モジュール FastCgiModule
名前 任意
オプション 要求の制限のチェックボックスを全て外す
要求パス 実行ファイル
mt.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt.cgi
mt-atom.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-atom.cgi
mt-comments.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-comments.cgi
mt-cp.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-cp.cgi
mt-data-api.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-data-api.cgi
mt-feed.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-feed.cgi
mt-search.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-search.cgi
mt-sp.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-sp.cgi
mt-tb.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-tb.cgi
mt-xmlrpc.cgi Strawberry Perlのインストールディレクトリ\bin\perl.exe | MTのインストールディレクトリ\mt-xmlrpc.cgi

windows-iis--fastcgi01

CGI で動作させるスクリプトの設定
  1. [MT Site] - [mt] を選択する
  2. [機能ビュー] 内の "ハンドラマッピング" をクリックし、右クリックメニューの "機能を開く" をクリックする
  3. 操作メニューから [スクリプト マップの追加...] をクリックする
  4. 下表の内容をもとに、必要な CGI スクリプトの設定をする
要求パス 実行ファイル
mt-check.cgi C:\strawberry\perl\bin\perl.exe "%s" %s
mt-wizard.cgi C:\strawberry\perl\bin\perl.exe "%s" %s
mt-upgrade.cgi C:\strawberry\perl\bin\perl.exe "%s" %s

Movable Type の設定

  1. mt-config.cgi をエディタで開く
  2. IISFastCGIMonitoringFilePath 環境変数を追加し、ファイル名をフルパスで指定する
  3. IISFastCGIMonitoringFilePath /path/to/pid_file
  4. IISFastCGIMonitoringFilePath に指定したファイルを作成する
  5. c:\>type nul > 出力ファイル名
  6. 作成したファイルのプロパティを開き、IUSR ユーザーに対して、書き込み権限を与える

FastCGI の設定

  1. [MT Site] - [mt] を選択する
  2. [機能ビュー] 内の "FastCGI の設定" をダブルクリックして、FastCGI アプリケーションの一覧を表示する
  3. 上記 「FastCGI で動作させるスクリプトの設定」 で設定した CGI スクリプトをダブルクリックして、[FastCGI アプリケーションの編集] ダイアログを表示する
    [FastCGI] のプロパティから、[ファイルへの変更の監視] を選択し、IISFastCGIMonitoringFilePath で指定したファイルを設定します。
  4. 同様に、[環境変数] を選択し、右端のボタンをクリックして "Environment Variables コレクションエディター"を表示する
  5. 左側のリスト下部の [追加] をクリックして、新しいメンバーを追加する
  6. 追加されたメンバーをクリックして選択し、右側のリストに表示されている [Name] と [Value] にそれぞれ以下のように値を設定する
  7. Name
    MT_HOME
    Value
    Movable Type Advanced をインストールしたディレクトリのパス
    (例: C:¥Inetpub¥app¥mt60x)

    windows-iis--fastcgi02

  8. [OK] をクリックして、"Environment Variables コレクションエディター"を閉じて、[FastCGI アプリケーションの編集]ダイアログも [OK] を押して閉じる
  9. 上記 3 から 7 を 登録した全ての CGI スクリプトに対して行う
注意事項
  • 必要に応じて、Max Instances, Instance MaxRequests, Activity Timeout, Idle Timeout, Request Timeout の値も変更してください。
  • Max Instances を増やすと、mt.cgi の場合は1インスタンスあたり 100MB-250MB 程度のメモリを消費します。
  • Activity Timeout, Idle Timeout, Request Timeout は、インポートなどの時間がかかる処理を行う場合には、600 - 900 程度指定する必要があります。
  • ActivePerl での動作検証は行っていません。