Movable Type CMSプラットフォーム Movable Type
ドキュメントサイト

Movable Type 5.1 ManualMovable Type 5.1 マニュアル

Oracle 11g で利用する

最終更新日: 2017.10.06

オラクル、および自社の IT 管理部門などが提供する手続きに則って、データベースをセットアップしてください。MTA は、インストール時に自動で必要な DB テーブルなどを表領域に作成します。

以下のページから、インストール時の注意事項と前準備を確認して下さい。

表領域の作成

  1. Oracle Enterprise Manager を利用して、表領域(一般で言うDB)とユーザーを作成します。ダッシュボードの [サーバー] タブをクリックしてください。

    ダッシュボード

  2. [表領域] をクリックし、表領域の設定画面を表示し、右中央の [作成] ボタンをクリックします。

    サーバー

    表領域

    新規表領域

  3. [名前] に "mta" と記入し、[データファイル] の[追加] をクリックします。

    新規表領域 - データファイルの追加

  4. ファイル名に "mta.dbf" と入力し、[続行] ボタンをクリックします。次の画面で [OK] ボタンをクリックします。

    新規表領域 - データファイルの追加

    ファイルサイズおよびAUTOEXTENDの設定は想定されるデータ量にあわせて適切に設定してください。
  5. 表領域に "MTA" が作られている事を確認します。

    表領域

ユーザーの作成

  1. [サーバー] の [ユーザー] リンクをクリックします。

    ダッシュボード - ユーザー

  2. [作成] リンクをクリックし、新規ユーザー作成画面を表示します。

    ユーザー

    • 名前 : Melody
    • パスワード : Nelson
    • デフォルト表領域 : MTA

    新規ユーザー

    デフォルト表領域を直接入力しない場合、懐中電灯形のアイコンをクリックすると検索画面が表示されます。

    検索と選択: 表領域

    このまま [OK] ボタンをクリックせず、次のステップへ進みます。

  3. Melody ユーザーにロールを追加します。[ロール] タブをクリックし、[リストの編集] ボタンをクリックします。

    ユーザーロール

    ユーザーロール

  4. [選択したロール] の初期値に "CONNECT" が設定されているので、[使用可能なロール] から "RESOURCE" を追加し、[OK] ボタンをクリックします。次の画面でも [OK] ボタンをクリックします。

    ユーザーロール

SQL*Plus を用いた接続テスト

oracleをインストールすると、高機能なコマンドラインインターフェースとして SQL*Plus がインストールされます。ここでは、この SQL*Plus を用いて表領域に正しく接続できるかを試して見ます。

  1. Oracleをインストールしたサーバに SSH などを用いて oracle ユーザーでログインします。
  2. 以下のコマンドを入力して SQL*Plus を起動します。
    $ sqlplus /nolog
    
    SQL*Plus: Release 11.2.0.1.0 Production on Web Apr 21 23:03:16 2010
    
    Copyright (c) 1982,2009, Oracle.  All rights reserved.
    
    SQL>
    
  3. ORCLデータベースにユーザー Melody として接続できるか確認します。"Connected."と表示されれば接続成功です。
    SQL> CONNECT Melody/Nelson@ORCL
    Connected.
    
    • ID : Melody
    • PASSWORD : Nelson
    • SID : ORCL
  4. テストとして簡単なテーブルを作成、削除します。
    SQL> CREATE TABLE test (name NVARCHAR2(20) NOT NULL);
    
    Table created.
    
    SQL> DROP TABLE test;
    
    Table dropped.
    

    "Table created.", "Table dropped." が表示されれば成功です。

  5. SQL*Plus を終了します。
    SQL> exit
    

これでデータベースへの接続テストが完了しました。

パーミッションの変更

Oracleの機能を外部から利用するには幾つかの設定が必要です。

  1. tnsnames.ora のパーミッションの変更
    # chmod 0644 $ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora
    
  2. /home/oracle のパーミッションの変更
    # chmod 0755 /home/oracle
    

DBD::Oracleのインストール

  1. cpanコマンドを使ってDBD::Oracleをインストールします。
  2. cpanコマンドは初起動時に設定を聞いてきます、ほぼ既存の設定のままで進んで下さい。
    # cpan
    
  3. cpanコマンドを利用して Bundle::CPAN をインストールします。
    # cpan Bundle::CPAN
    
  4. cpanコマンドを利用して DBIの最新版をインストールします。
    # cpan DBI
    
  5. DBD::Oracleをインストールする前に環境変数を設定します
    # export ORACLE_SID=ORCL
    # export ORACLE_USERID="Melody/Nelson"
    # export ORACLE_DSN="dbi:Oracle:SID=orcl;host=localhost"
    
  6. DBD::Oracleのインストール(安定版の1.22を利用します)
    # cpan P/PY/PYTHIAN/DBD-Oracle-1.22.tar.gz
    

Apacheの設定

CentOS 環境におけるインストールの場合、Apache の環境設定ファイル (httpd.conf) に以下の環境変数を設定する必要があります

  • ORACLE_HOME
  • LD_LIBRARY_PATH
  • NLS_LANG

以下が設定例となります。パスなどは、実際の環境に合わせて変更してください。

SetEnv ORACLE_HOME "/home/oracle/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1"
SetEnv LD_LIBRARY_PATH "$ORACLE_HOME/lib"
SetEnv NLS_LANG Japanese_Japan.UTF8

設定変更後はhttpdを再起動してください。

mt-check.cgi での DBD::Oracle の確認

Oracleがインストールされているサーバの、mt-check.cgi をブラウザで起動しDBD::Oracle が正しくインストールされているか確認してください。

mt-wizard.cgi でのOracle MT環境の設定作成

  1. Oracleがインストールされているサーバの、mt-wizard.cgi をブラウザで起動します。
  2. 進んでいくとデータベース設定のページになります。

    データベース設定画面

  3. [データベースの種類] に [Oracle Database (推奨)] を選択します。

    データベース設定画面

  4. 設定の記入と接続テスト

    以下の内容を記入し、[接続テスト] クリックします

    • データベース名 : ORCL
    • ユーザー名 : Melody
    • パスワード : Nelson

    データベース設定画面

  5. データベースの接続に成功しました。

    データベース設定(テスト終了)

後は通常の Movable Type のインストールと同じです。