Movable Type 8.4.0 リリースノート
これまでに発見または、報告された多くの問題を解消しています。 ソフトウェア版には、クラウド版 Movable Type 8.1.0、クラウド版 Movable Type 8.2.0、クラウド版 Movable Type 8.3.0の内容も含まれています。
新機能・改善された機能
- 管理画面の JavaScript ライブラリを Riot.js から Svelte に変更できるようになりました。環境変数
UseRiot
に0
を設定すると Svelte に変更されます(MTC-28944, MTC-29006,MTC-29919) - Smarty を 4.3.4 から 4.5.3 にアップデートしました (MTC-29663)
- MTBlockEditor プラグインを 1.2.2(クラウド版は1.2.3) から 1.2.4 にアップデートしました
- MTBlockEditor: テーブルブロックの編集時に枠線を表示するようにしました (MTC-29749)
- MTBlockEditor: LWP::Protocol::https がインストールされていない場合に、oEmbedブロックを利用時に適切なエラーメッセージを表示するようにしました(MTC-29698)
- MTBlockEditor: カスタムスクリプトの中でリソースを相対パスで指定したときには公開サイトのリソースが読み込まれるようにしました (MTC-29772)
- サイトのインポート時に公開ファイル情報 (FileInfo) を読み込まないオプションを用意しました。公開ファイル情報の「インポートを省略」のチェックボックスを有効にすると読み込みを行いません (MTC-29773)
- 管理画面で
mt-static
に存在する JavaScript や スタイルシートを読み込むときに利用する環境変数MTScript
とMTStylesheet
を追加しました (MTC-25985) - MTWebsiteURL、 MTWebsitePathタグに id 属性を指定して任意の Website の値を出力できるようにしました (MTC-29257)
- システム管理者にも DataAPIDisableSite の設定を強制させる環境変数 SuperuserRespectsDataAPIDisableSite を追加しました (MTC-29694)
- コンテンツタイプのブロックエディタで画像ブロックから出力されるHTMLのimg要素にheight属性を追加しました (MTC-29728)
- サイトのインポートが終了したら成否によらず終了したことをログに残すようにしました (MTC-29770
- 外部スクリプトを呼ぶ箇所では明示的に charset="utf-8" を追加しました (MTC-28113)
- システムチェックで、サポートしている画像種別の検出方法を改善しました (MTC-29738)
修正された問題
- ライセンス確認画面で、すでにライセンスが登録されているときに、別のライセンスキーに変更しようとするとエラーが発生することがあった問題を修正しました (SUPPORT-438)
- MTArchiveTitle タグの出力内容に含まれる「年」が一部のアーカイブの種類では数値文字参照で出力される問題を修正しました (SUPPORT-369)
- Perl 5.26 以下を利用しているとき、ContentField タグで categories フィールドを使い正の lastn 属性を指定すると警告がでる問題を修正しました (MTC-29788)
- サイトのエクスポートでサイトを選択したあとにリセットしても選択されたブログIDが残る問題を修正しました (MTC-29703)
- 優先アーカイブマッピングがない状態で既存のアーカイブマッピングを優先するようにできない問題を修正しました (MTC-29752)
- カスタムフィールドを含むサイトのインポート時にアセットの紐付けが消えてURLの変換が行われなくなる場合がある問題を修正しました (MTC-29709)
- MT::Builder::Fast 利用時に複雑なDOM操作を行うとエラーになることがある問題を修正しました (MTC-29775)
- 置換時にコールバックの不備で古いパラメータを引き継げないオブジェクトがある問題を修正しました (MTC-29697)
- サーバーサイドインクルードを未設定のサイトでダイナミックテンプレートを作成すると全般設定でエラーが発生する問題を修正しました (MTC-29746)
- 記事アセットのサムネイル表示が邪魔でアセット編集画面に移動できない問題を修正しました (MTC-29701)
- DataAPIDisableSiteでIDを指定しても、data-api.cgi/v4/searchで
blog_id
やIncludeBlogsを指定すると表示できる問題を修正しました (MTC-27069) - PSGI 動作以外の環境でテーマ変更後、テーマ一覧画面に不要な文言が表示される問題を修正しました (MTC-29732)
- Perl のシステム要件の下限のチェックを 5.16.0 から 5.16.3 に変更しました (MTC-29695)
- Perlのバージョンがサポート下限外のときにウィザードを進められないように修正しました (MTC-29693)
- バージョンチェック時、現在の Perl バージョンを正しく表示するように修正しました(MTC-29699)
- システムチェックでコアモジュールが不足しているとき「予期せぬ動作をする可能性があります」ではなく「利用できません」と表示するようにしました (MTC-29692)
- カテゴリーコンテンツフィールドでエラーが発生する場合がある問題を修正しました (MTC-29661)
- テンプレートモジュールの編集画面でキャッシュの項目の表示が崩れている問題を修正しました (MTC-29700)
- コンテンツタイプが多い時の、ロールの新規作成画面・編集画面の処理時間改善を行いました (MTC-29713, MTC-29680)
- ロード時にエラーが出てプラグインを無効化した旨の警告が出続けないように修正しました (MTC-29706)
- 初期サイト作成時に必須項目を埋めないとスキップできない問題を修正しました (MTC-29708)
- Safari ブラウザを利用時、ログ一覧で、内容が表示されない問題を修正しました (MTC-29153)
- サイトの複製メニューをシステムのサイト一覧のアクションから削除しました (MTC-29248)
- ウィザードのデータベース設定で高度な設定のヒントを表示するように修正しました (MTC-29624)
- ウィザードでメール関連の警告が出ないようにしました (MTC-29689)
- ウィザードで SMTPS の設定を扱えるようにしました (MTC-29640)
- 記事に MTEntryUnpublishDate、ウェブページに MTPageUnpublishDate タグを追加しました (MTC-27309)
- 画像の幅/高さ情報をメタテーブルではなくアセットテーブルに保存するようにしました (MTC-29656)
Movabe Type Advanced
- SQL Server に接続する際に証明書の検証の設定を指定できるように修正しました (MTC-29586)
- ウィザードのデータベース設定で表示されるODBCドライバー関連の文言や既定値を更新しました (MTC-29625)
ダイナミックパブリッシング
- ダイナミックパブリッシングでMTタグのSmartyへのコンパイルプロセスの改善を行いました (MTC-29308)
- PHPで
inside_archive_list
のスタッシュに関する一時変数を削減しました (MTC-29662) - PHP での DB からの読み込みを改善しました(MTC-28145、MTC-28145、MTC-29660)
- PHPで
sort_by="score"
とmin_comment="1"
を同時に指定するとSQLエラーが発生する問題を修正しました (MTC-29655) - PHPで未使用のメソッドや到達できない実装に unreachable 等のコメントをつけるようにしました (MTC-29659)
- ダイナミックテンプレートで入れ子の内側に配置したWeeklyアーカイバーのMTArchiveListが正しく動作しない問題を修正しました (MTC-29654)
- PHPのifarchivetypeenabledで二重エスケープを回避するようにしました (MTC-29683)
- oracle+phpで
get_latest_touch
でユーザー検索時にORA-00904が発生する問題を修正しました (MTC-29696) - PHPの
class.mt_content_field.php
に誤ったフィールドが宣言されているので削除しました (MTC-29658) - PHP+memcache で MTInclude のキャッシュ有効期限が短い場合がある問題を修正しました (MTC-29722)
js ライブラリ関連
- Movable Type Chart API の JavaScript SDK を更新しました (MTC-29754)
- Bootstrap5のバージョンがpackage.jsonの指定とmt-staticに同梱しているものとで異なる問題を修正しました (MTC-29666)
- mt-data-api-sdk-jsのCopyright表記を修正しました (MTC-29719)
クラウド版の独自機能
- 自動アップデートの画面にビルド番号を表示するようにしました (MTC-29704)
- Webサーバが nginx のとき、ダイナミックパブリッシングでクエリーストリングが渡らない問題を修正しました (MTC-9414)
- PHP の設定メニューのキャッシュが削除された旨のメッセージを表示するようにしました (SUPPORT-376)
- 新しい環境変数「UseRiot」をクラウド環境で変更可能にしました (MTC-29671)
- メール設定で SMTP 認証の表示条件を変更しました (MTC-29639)
- run-periodic-tasksのタイムアウトは6時間となります (CLOUD-464)
- run-periodic-tasksは6時間経過すると自動的に再起動されますのでrun-periodic-tasksのジョブは最大で6時間まで実行することができます
Movable Type Premium
- 自動アップデートの設定の最終更新日が unknown date になってしまう問題を修正しました (CLOUD-192)
サーバー配信
- サーバー配信で「すべてのファイルを配信する」のチェックボックスの項目名を「更新のないファイルも配信する」に変更しました (MTC-29751)
- デフォルトで S3 / R2 へのサーバ配信を無効にしました。S3 / R2 へのサーバ配信は FTP 配信と異なり、配信元のファイル構成を配信先に反映させるため、配信元にファイルがなく、配信先にのみファイルが存在するときにファイルが削除されることがありました。環境変数
S3SyncVersion
にv1
を設定すると、現在の仕様で S3 / R2 へのサーバ配信が有効になります (MTC-29657)
セキュリティ上の修正、改善
- TinyMCE6 プラグインの TinyMCE を 6.8.4 にアップデートしました (MTC-29710)
- TinyMCE5 プラグインで
noscript
要素の挿入を無効にしました (MTC-29711) - TinyMCE5 プラグイン、TinyMCE6 プラグインでオブジェクトの埋め込みによるXSSの抑制を行いました (MTC-29712)
廃止された機能
- mt-wizard.cgi からコンテンツ分離用のステップを削除しました (MTC-29750)