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Release Notesリリースノート

クラウド版 Movable Type 7 r.5404 リリースノート

Movable Type 7 r.5404 のリリースノートです。このリリースには、機能改善、不具合修正の他、Movable Type 8 のリリースに向けた変更や改善が含まれています。

新機能・改善された機能

内部処理の最適化

  • 内部処理の一部について最適化を行いました。再構築が 10% 程度高速になっています。変更の詳細は、Movable Type 8 に向けた新機能、改善の項目を参照してください

    検索/置換

  • 検索/置換画面で置換するときに明示的に更新メモを入力できるようにしました (MTC-27696)

  • mt-search.cgi や mt-cdsearch.cgi、Data API の検索で日付をソートキーに指定したときに同一日時の順番が一定になるようにしました (MTC-28689)

Data API

  • Data API のバージョン 6 を新設しました。バージョン 5 からの変更点は、Stats の Limit パラメータのデフォルト値が 10 から 50 になったことです (MTC-28721)

  • Data API 内部の正常系のエラー処理を改善しました (MTC-28707)

ライブラリの追加、変更

  • TinyMCE5 プラグインに同梱している TinyMCE のライブラリをバージョン 5.10.7 に更新しました (MTC-28691)

  • TinyMCE6 プラグインに同梱している TinyMCE のライブラリをバージョン 6.3.1 に更新しました (MTC-28691)

  • Email::Date::Format をバージョン 1.005 にしました (MTC-28708)

  • jQuery Migrate を v3.4.1 にしました (MTC-28808)

  • Image::ExifTool モジュールをバージョン 12.50 にしました (MTC-28703)

    画像

  • アセットの対象としてサポートする拡張子に .webp を追加しました (MTC-28705)

    • webp ファイルの Exif 情報を他の画像と同様に削除できるようにしました (MTC-28703)

その他

  • IDが重複するプラグインが複数存在するときでも正常に起動するようにしました。すべてのプラグインの読み込みが完了してからプラグインの初期化処理を行うように変更しました (MTC-28633)

  • MT::Stats::readied_provider から呼び出す snipet メソッドを snippet に変更しました。GoogleAnalytics プラグインの snipet メソッドを利用するとログに警告を出力するようにしました (MTC-28748)

  • カスタムフィールドのテンプレートタグ名が重複している場合のメッセージに含まれている「ブログ」の文言を「サイト」に変更しました (SUPPORT-205)

クラウド版

  • FTP で取得可能なログの種類の追加及び保存ディレクトリの構成を変更しました (CLOUD-201)
    変更内容

    • ウェブサイトのアクセスログは以下のパスに生成されます /data/file/logs/web/
      • ウェブサイトが独自ドメインを使用している場合ドメイン毎に出力されます
        例)/data/file/logs/web/web_access_example.com.log-20230401.gz
      • サーバー配信利用時など、初期ドメインの場合は単一のファイルで出力されます
        例)/data/file/logs/web/web_access.log-20230401.gz
    • FTPSの送受信ログが以下のパスに生成されます /data/file/logs/ftp/
      例)/data/file/logs/ftp/vsftpd.log-20230401.gz
      例)/data/file/logs/ftp/xfer.log-20230401.gz
    • FTPSなどへの不審なアクセスを抑制するアクセス制限のログは以下のパスに生成されます /data/file/logs/fail2ban/
      例)/data/file/logs/fail2ban/fail2ban.log-20230401.gz
  • 次の環境変数を更新可能にしました (CLOUD-178)

  • 環境変数 AdminThemeID を更新可能にしました (MTC-28875)

  • DBD::mysql モジュールを バージョン 4.050 に更新しました (CLOUD-257)

  • /mt-static/ にウェブアクセスしたときに「OK」のみ表示されるようにしました (CLOUD-259)

  • POSIX::AtFork モジュールのバージョン 0.04 を追加しました (CLOUD-269)

  • 新規に起動される VM のデフォルトの公開サイト側エラーページの HTML を更新しました。既存の VM には影響しません (CLOUD-273)

  • 【2023/7/12 追記】 421 Misdirected Request のエラーを回避するため、SSL 証明書を設定するときにコモンネームが重複していると HTTP/2 を無効化するようにしました (CLOUD-255)

AMI 版

  • POSIX::AtFork モジュールのバージョン 0.04 を追加しました (CLOUD-270)

修正された問題

Data API

  • Data API v5 で サイトを更新するときに発生する listOfIndex のエラーを修正しました (MTC-28704)

  • Data API v5 で relatedAssets パラメータに 1 を指定してサイトに紐付くアセットを取得したとき、親画像を持つ画像の parent フィールドが整数となっていたのを、従来の { "id": "1" } といった形式で返すように修正しました (MTC-28711)

  • MT::DataAPI::Callback::Log 及び MT::DataAPI::Callback::Tag の can_save の引数を修正しました (MTC-28724)

  • Data API で認証なしに未承認のコメントを取得できないように修正しました (MTC-28733)

  • Data API でコンテンツフィールドを削除したあとにコンテンツタイプのフィールド情報が更新されない不具合を修正しました (MTC-28782)

MT タグ

  • MTContentCalendar タグで date_field モディファイアの指定が効かない問題を修正しました (MTC-27032)

  • MTEntryCategories タグのソート順がスタティックとプレビュー、ダイナミックで異なっていました。スタティックに合わせてラベル順でソートするようにしました (MTC-28718)

管理画面

  • 記事、ウェブページ、コンテンツデータの一覧画面で、下書きの記事、ウェブページ、コンテンツデータに公開日が表示されている問題を修正しました (MTC-27799)

  • コンテンツタイプの編集画面でデータを未保存の状態でコンテンツフィールドの並び替えをした場合、データの保存時にその並び順が保存されない問題を修正しました (MTC-28344)

  • 記事作成画面で入力項目の並べ替えが保存されない場合がある問題を修正しました (MTC-28684)

  • 複数の管理画面のテンプレートに <mt:if name="use_jquery_json"><mt:if name-"use_jquery_json"> と誤って記述されているのを修正しました (MTC-28706)

  • 記事のインポート完了画面で以前のエラー内容が表示されてしまう問題を修正しました (MTC-28714)

  • 環境変数 PreviewInNewWindow が 1 のとき、コンテンツデータの編集画面でプレビューすると、自動保存が正常に動作しなくなる問題を修正しました (MTC-28803)

  • 記事作成/編集画面で、リッチテキストモードで本文に入力した style タグが削除される問題を修正しました (MTC-28832)

  • 検索結果などにデフォルトテンプレートを利用していた場合に r.5401 以降へのアップデートで空のシステムテンプレートが追加され、表示ができなくなってしまう問題を修正しました (MTC-28783)

  • デフォルトの検索結果のテンプレートの内部に使われている「ブログ」を「サイト」に変更しました (MTC-28785)

検索

  • mt-cdsearch.cgi もしくは Data API でコンテンツデータを検索したとき、同一データが重複する場合がある問題を修正しました (MTC-28540)

  • 検索/置換画面の日付範囲指定で未使用となっている古いパラメータの実装を削除しました (MTC-28550)

  • 検索/置換処理の中で、不要となった複数のイテレータの処理結果を日付順にマージする処理を削除し整理しました (MTC-28804)

インストール・アップグレード

  • モジュール不足などの理由で読み込みが失敗する .pl 形式のプラグインが存在すると、アップグレードができない問題を修正しました (MTC-28719)

プレビュー

  • コンテンツタイプアーカイブテンプレートで MTArchiveTitle タグを使用するとプレビュー時にエラーが発生する問題を修正しました (SUPPORT-231)

  • 環境変数 PreviewInNewWindow が 0 のときにブロックエディタを含むコンテンツデータのプレビュー画面から保存するとデータが破損する問題を修正しました (SUPPORT-236)

  • 公開権限のないユーザーがプレビューしたとき MTEntrybasename タグの値がプレビューファイル名になってしまう問題を修正しました (SUPPORT-225)

その他

  • コンテンツデータ編集画面のチェックボックスで選択できる最小値/最大値表示の右括弧をがないので追加しました (MTC-28713)

  • テンプレートコンテキストの中で誤ったキーを設定している箇所を修正しました (MTC-28757)

  • サイトを保存するときの remote_auth_token の空白除去処理を削除しました (MTC-28773)

  • 環境変数 AssetFileTypes を指定しているときに未定義値の警告が出ることがある問題を修正しました (MTC-28796)

  • システム管理者がサイトの [ツール] - [検索/置換] 画面で検索したとき、管理権限をもたない子サイトが結果に出てこない問題を修正しました (MTC-28813)

  • Google Analytics V4プラグインの OAuth2 で refresh_token が発行されない場合がある問題を修正しました (MTC-28815)

  • プラグインなどのテンプレートに <__trans phrase="_external_link_target"> の記述があると、エラーとなる問題を修正しました (MTC-28810)

  • コンテンツタイプの数が多いときにロールの新規作成画面が開けなくなる場合がある問題を解決しました (CLOUD-246)

  • 記事内の画像と記事アセットを削除したあと、画像を挿入し更新すると「不正な要求です」とエラーが発生する問題を修正しました (SUPPORT-212)

Movable Type 8 に向けた新機能、改善

Bootstrap v5.x

  • Bootstrap v5.x (v5.1.3) に対応した管理画面のテーマを実装しました。環境変数 AdminThemeId に bootstrap5 を指定することで従来のテーマから切り替えることができます。この機能は Movable Type 8 に向けた確認や開発、検証のために実装されたもので、現時点では実運用での利用は推奨しません。制限事項、既知の問題も参照してください (MTC-27266)

内部処理の最適化、改善

内部処理の最適化や改善を行っています。Movable Type の動作仕様には影響しませんが、動作速度やメモリ使用量の改善、エラーや警告の発生頻度の低減などが期待されます

  • Data API で不要な from_object / to_object を実行しないようにしました (MTC-28715)

  • MT::Template::Tag::Misc::_hdlr_widget_manager のキャッシュの扱いを改善しました (MTC-28725)

  • MTLink で利用するテンプレートをキャッシュするようにしました (MTC-28735)

  • MT::PublishOption::get_throttle で利用されるテンプレート(マップ)をキャッシュするようにしました (MTC-28736)

  • is_superuser の値をキャッシュするようにしました (MTC-28742)

  • has_archive_type のキャッシュの仕方を改善しました (MTC-28743)

  • MT::Util::strip_index 内部で使われる IndexBasename の値をキャッシュするようにしました (MTC-28744)

  • DisableObjectCache が有効になっている場合に発生する不具合を修正しました (MTC-28745)

  • MTStatsSnippet タグを利用する際に繰り返し呼ばれる readied_provider の値をキャッシュするようにしました(MTC-28747)

  • SQL の where 句などの構成要素を可能な範囲でソートするようにしました (MTC-28749)

  • MT::Template::Context::set_blog_load_context 内部で子サイトの情報を繰り返し取得しているのでキャッシュするようにしました (MTC-28750)

  • TopLevelCategories/SubCategories タグ内部で利用するサイトに紐付く最上位カテゴリの情報をキャッシュするようにしました (MTC-28751)

  • 随所で使われている環境変数 PublishCharset の値をキャッシュするようにしました (MTC-28752)

  • MT::Builder::build 内部の tag メソッドの呼び出しを減らしました (MTC-28753)

  • MT::Builder::Fast 内部のフィルタのソートを改善しました (MTC-28754)

  • MT::(Content|Weblog)Publisher::rebuild_file 内部で利用するテンプレートもキャッシュするようにしました (MTC-28755)

  • MT::Template::Context::set_tag_filter_context 内部で取得するタグを、タグ名とサイトID以外に制約がない場合はキャッシュするようにしました (MTC-28758)

  • MT::Entry の category data を MT::Request にキャッシュするように変更しました (MTC-28759)

  • MT::Archive の種別判定結果をオブジェクトに保存するようにしました (MTC-28765)

  • オブジェクトを保存・更新する際に Data::ObjectDriver の __is_stored を適切に更新するようにしました (MTC-28764)

  • MTEntries タグや MTPages タグに特定の属性がついていたとき、内部で利用するカテゴリやフォルダを可能ならキャッシュするようにしました (MTC-28774)

  • リスティングフレームワークの表示時、ユーザーをキャッシュするようにしました (MTC-28775)

  • Publisher はリクエストキャッシュではなく変数に保存するようにして、リクエストごとに Publisher 初期化時に行われるアーカイブタイプの初期化や不要なリクエストキャッシュへのアクセスなどを省略できるようにしました (MTC-28776)

  • MTWebsiteHasBlog タグの結果をサイトオブジェクトにキャッシュするようにしました (MTC-28777)

  • サイトのオブジェクトを必要に応じてキャッシュするようにしました (MTC-28784)

  • 一覧画面の内部処理でプロパティのキャッシュを改善しました (MTC-28835)

    謝辞

リリースにあたり不具合の報告や機能要望をしていただいた皆様すべてに感謝します。また特に次の皆様には、個別に感謝します。

  • エムロジック株式会社 田島 誠 氏 (MTC-28815)

制限事項、既知の問題

  • Bootstrap 5 を適用した時に .form-control[readonly] が効かない (MTC-28884)

  • Bootstrap 5 で各種モーダルを閉じると JavaScript エラーが発生する (MTC-28870)