Movable Type 6.2.4 リリースノート
本リリースには、クラウドに適用されている Movable Type 6.2.3 の内容が含まれます。Movable Type 6.2.3 のリリースノートはこちらをご覧ください。
セキュリティに関する修正
[Medium] Movable Type 6.2 以降において、アイテムの挿入 モーダルダイアログのエスケープ処理が不足していた問題を解決しました。(#113658, #113763)
新機能・改善された機能
ファイルアップロードの UI を見直し
Movable Type 6.2 で変更になったファイルアップロードの UI について、より使いやすくするべく見直しをおこないました。
ドラッグ&ドロップの受付エリアの変更
ファイルのドラッグ&ドロップを画面全体で受け付けるようになりました。モーダルダイアログで開いている場合は、画面全体ではなくモーダルダイアログ全体で受け付けます。また、上記改善に伴いこれまで表示されていたファイルのドロップエリアは 、画面上から削除されました。
アップロードファイル一覧の並びを変更
新しく選択されたファイルや、アップロードが済んでいないファイルを常に一覧の上部に見えるように、アップロードファイルの一覧について並び順を見直しました。これにより、間違えて選択してしまったファイルのアップロードをキャンセルしたいときなど、画面を下までスクロールさせることなく対応できます。
Data API v3
Data API のバージョンが 3.1 になりました。エンドポイント呼び出しは /v3/ のままです。
Data API のバージョン情報が取得可能に
Data API のバージョン情報を取得するエンドポイントを追加しました。小さな機能追加や、不具合修正したときなど、Data API のバージョンが上がらない場合があります。そのようなとき、不具合が対応されたバージョンなのかということを判定することができるようになります。
- エンドポイント
- GET /version
- パラメータ
- なし
- 結果
{ "endpointVersion": "v3", "apiVersion": "3.1" }
- endpointVersion
- Data API のメジャーバージョン番号。Data API のリクエストに利用する。
- apiVersion
- Data API の内部バージョン番号。Data API のコードに変更が発生した際にかならず更新される。 特定の機能や不具合修正の有無を確認するときに利用する。
Sites リソースにアップロード設定のフィールドが追加
Movable Type 6.2 で追加された設定フィールドの値を取得できるようになりました。取得できるフィールドは以下のとおりです。
- uploadDestination.path
- upload_destination.raw
- extraPath
- allowToChangeAtUpload
- operationIfExists
- normalizeOrientation
- autoRenameNonAscii
各フィールドの詳細については、以下のドキュメントをご覧ください。
"日付と時刻"型のカスタムフィールドの取得と更新時のフォーマットが適切に
これまで"日付と時刻"型のカスタムフィールドの値は、日付のみ・時刻のみといったオプションが指定されていても、データベースに格納されている生のデータ形式(例: 20151218120000)が返っていました。また、更新時も同様のフォーマットで指定をする必要がありました。
本バージョンからは、オプションに応じたフォーマットで取得・設定を行うことが出来るようになりました。
日付と時刻
- フォーマット
- iso 8601 datetime
- 例
- 2015-12-18T17:10:00+09:00
日付
- フォーマット
- date only
- 例
- 2015-12-18
時刻
- フォーマット
- time only
- 例
- 17:10:00+09:00
新しい環境変数
- BasenameCheckCompat (0 | 1)
- 1 を指定すると、ウェブページの出力ファイル名の重複チェックを、アーカイブマッピングによらず、旧来のフォルダと出力ファイル名の組み合わせでおこないます。デフォルトは 0 (無効)です。
- FreeTextSearchScript
- Movable Type で利用する全文検索用スクリプトの名前を設定します。デフォルトは mt-ftsearch.cgi です。
その他
- ブログの複製を実行したとき、システムログに記録が残るようになりました
- カテゴリの操作について、システムログに記録が残るようになりました。
- Google Analytics 連携が設定されているとき、ネットワークの障害などによりGoogle Analytics と接続ができない場合でも、記事数のグラフが表示されるようになりました。
変更された機能
Data API
- 取得した各リソースにおいて、値が設定されていない日付型フィールドは、"0000-00-00T00:00:00+TZ" ではなく null が設定されるようになりました。
テンプレートタグ
その他
- mixi OpenID サービスの提供終了 (2016年2月22日予定) に伴ない mixiCommenter プラグインは同梱されません。
- MT::App::Search::Legacy は PSGI 環境下では CGI ファイルを用意しないかぎり利用できません。(#113717)
修正された問題
Data API
- ウェブページを保存するとき、関連コンテンツとしてアイテムを付加しても Movable Type の管理画面上の「ウェブページアイテム」にアイテムが存在しない問題を解決しました。(#113213)
- カスタムフィールドの必須チェックが行われていなかった問題を解決しました。(#112854)
- createEntry / updateEntry / createPage / updatePage エンドポイントにおいて、categories / folders / assets のいずれかに空の配列を指定した JSON を渡すとエラーになる問題を解決しました。(#113613)
- カスタムフィールドが設定されているオブジェクトを保存するとき、値を指定していないカスタムフィールドについて規定値が使用されていない問題を解決しました。(#113697, #113699)
Movable Type Advanced
- SSL が有効な LDAP 連携を使用している場合、アップグレードでエラーとなる問題を解決しました。(#113687)
アイテム
- 上書きアップデートをしたとき、表示されるサムネイル画像として上書き前の画像が表示される問題を解決しました。(#113669)
- 画像エディタ上で、選択エリアとマウスの操作エリアがずれる問題を解決しました。(#113434)
- ImageDriver として Imager を利用している場合、Tiff 画像のサムネイルが作成できない問題を解決しました。(#113464)
- ファイル名が21バイト以上で、拡張子が存在しないファイルをアップロードできない問題を解決しました。(#113483)
- プラグインによりアイテムテーブルが拡張されているとき、アイテムの挿入ダイアログのアイテム種類のフィルタが正しく動作しない問題を解決しました。(#113651)
- アイテム挿入ダイアログにおいて、検索を実行するとダッシュボードに遷移してしまう問題を解決しました。(#113728)
- Windows 環境下において ImageDriver として ImageMagick を利用しているとき、画像のリサイズが適切に処理されない問題を解決しました。(#112908)
記事・ウェブページ
- 記事のステータスを "公開" から "未公開" に変更したとき、日付ベースのアーカイブが削除されない問題を解決しました。(#112656)
- フォーマットに "Textile2" を選択しているとき、フォーマットを他のものに切り替えるたびに不要な タグが挿入される問題を解決しました。(#112878)
- ウェブページのアーカイブマッピングに出力ファイル名 (%f) を利用していない場合でも、ウェブページを保存するときの重複チェックがの出力ファイル名を元に行われる問題を解決しました。(#113703)
- システム管理者権限を持つユーザーがサイトに対して明示的に権限を有していないとき、メニューに定型文が表示されない問題を解決しました。(#113626)
サーバー配信(Movable Type Advanced / クラウド版)
ダイナミック・パブリッシング
ダッシュボード
- Google Analytics 連携が設定されていて、ネットワークトラブルや Google Analytics側の問題などにより通信ができない場合、 記事のグラフが描画されない問題を解決しました。(#110417)
テーマ
- 公開されているサイトで検索文字に HTML を含んでいる場合、検索結果のページにおいて HTML がエスケープされすぎる問題を解決しました。(#113719)
テンプレート
テンプレートタグ
その他
- mt-check.cgi / mt-wizard.cgi における IO::Socket::SSL の説明文を見直しました。(#112904)
- EmailNotificationBcc が有効になっているとき、Bcc のアドレスがメールヘッダーに含まれている問題を解決しました。(#112989)
- ユーザーが膨大に登録(実数は環境に依存)されている場合、Site Stats のキャッシュデータをクリアする際にエラーが発生する問題を解決しました。(#113652)
- PSGI 環境において、mt-ftsearch.cgi が mt-search.cgi と同じ結果を返す問題を解決しました。(#112784)
- 検索フィードのタイトルに HTML が含まれるとき、二重にエスケープされている問題を解決しました。(#113726)
Thanks To
このリリースにはMovable Typeコミュニティーから報告された多くの、バグ修正、パッチ提供が取り込まれています。FogBugz を通じてパッチおよび、バグレポートを提供してくださったコミュニティーメンバーのお名前は以下の通りです。皆様のご協力に感謝します!(順不同、敬称略)
- 渡邊慎吾 (#113070, #112656, #112878, #113603, #113612, #113684)
- Dan Wolfgang (#113171, #113172, #110586, #113570)
- 近藤@alfasado (#113669, #112854, #113375, #113761)
- Toru Motchie MOCHIDA (#112904)
- taiju@alfasado (#113527, #113707, #113220)
- Junnama Noda (#113613, #113641, #113649, #113644, #113701)
- yuichi_takeuchi (#113630)
- Tatsuro Shida (#113702)
- Hideki Abe (#112784)
※ バグIDのリンク先は、外部サイト (https://movabletype.fogbugz.com) になります。また、各ケースを参照するには FogBugz のユーザーアカウントの登録が必要です。