A.

配信先の FTP サーバー側の設定が原因となっている可能性があります。
配信先環境が以下に該当していないかご確認ください。

配信先で IP アドレスなどによるアクセス制限をおこなっている

配信先環境において、配信元の Movable Type クラウド版の IP アドレスを許可しておく必要があります。
ご利用の配信先環境によっては、サーバー OS のファイアーウォールだけでなく、サーバー OS にインストールされたセキュリティソリューションや、ルーターのファイアーウォールなど複数存在します。
配信先が AWS 環境の場合は、AWS のセキュリティグループの設定も適宜おこなってください。

配信先でポートが開放されていない

サーバー配信では FTP(S) プロトコルにてファイル転送をおこないます。 そのため、配信先の FTP サーバーで使用する制御コネクション用ポートとデータ転送用ポートを開放しておく必要があります。
これらのポートは FTP サーバー側であらかじめ指定されているため、具体的なポート番号については配信先サーバーのシステム管理者までご確認ください。

FTP サーバーから通知される IP アドレスに誤りがある

Movable Type クラウド版のサーバー配信では、パッシブモードで FTP(S) 通信をおこないます。
その際、配信先の FTP サーバーは自身の IP アドレスを配信元である Movable Type クラウド版に通知します。
Movable Type クラウド版はその IP アドレスに対してファイル転送を開始します。

FTP サーバーによっては、プライベート IP アドレスをそのまま通知することがあります。
プライベート IP アドレスは FTP サーバーが存在するネットワーク環境内でのみ有効な IP アドレスのため、配信元である Movable Type クラウド版からは接続することができません。

その場合、FTP サーバー側において、外部から接続可能なグローバル IP アドレスを通知するための設定をおこないます。
設定項目は FTP サーバーの種類によっても異なるため、詳細は FTP サーバーのシステム管理者までご確認ください。
例えば、FTP サーバーに vsftpd を使用している場合の設定項目は pasv_address で、proftpd の場合の設定項目は MasqueradeAddress になります。

上記いずれにも該当しない場合には、Movable Type クラウド版の管理画面で作成した配信設定内にある「開始ディレクトリ」のディレクトリパスに誤りがないかご確認ください。
「開始ディレクトリ」についてはこちらをご参照ください。