新規インストールの事前準備
Movable Typeのインストールをはじめる前に、Perl実行環境の確認、プログラムのインストール場所や文字エンコーディング方式の決定など、いくつか準備しておかなければならないことがあります。
Perl の実行環境の確認
Movable Type では、機能のほとんどを、Perl スクリプトとして実行します。ウェブ・サーバー上でPerlスクリプトを実行するためには、Perl の実行環境へのパスを正しく指定する必要があります。Perl の実行環境へのパスは、ウェブ・サーバーに telnet もしくは ssh でログインしたあと、以下のコマンドを実行して確認できます。
$ whereis perl
Movable Type では、/usr/bin/perl が初期値となっています。
インストール先の決定
Movable Type のインストール先のディレクトリは、目的別にディレクトリを作成し、各ディレクトリに必要なファイルを配置します。ここでは、目的別のディレクトリについて解説します。
- アプリケーションディレクトリ
-
Movable Type を実行するスクリプトやライブラリを保管するディレクトリです。このディレクトリ内のスクリプトには、実行権限が必要なため、ウェブ・サーバーの環境にあわせて決定します。ウェブ・サーバー内に cgi-bin ディレクトリがあり、実行権限が設定されていた場合は、cgi-bin ディレクトリの下に設定するのがいいでしょう。
- スタティックディレクトリ
-
Movable Type の管理画面で利用するスタイルシートや画像ファイル等を保管するディレクトリです。
- データベースディレクトリ (オプション)
-
データベースに SQLite を利用する場合にデータベースを保管するディレクトリです。アプリケーション・ディレクトリが、cgi-bin ディレクトリ内でない場合は、セキュリティの関係上、データベース・ディレクトリをウェブブラウザでアクセス可能なディレクトリ以外の場所にします。こうしておくと、ウェブブラウザ経由でデータベースの内容にアクセスされるのを防ぐことができます。
- ブログディレクトリ
-
Movable Type が作成するウェブ・ページを保管するディレクトリです。
Movable Type をウェブのルート・ディレクトリにインストールすることを推奨していません。/webapps や /mt などのディレクトリを作成してそこにインストールするようにしてください。
文字エンコーディングの決定
Movable Type は多言語対応しており、日本語について次の文字エンコーディングをサポートしています。
- UTF-8
- Shift_JIS
- EUC-JP