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Movable Type Enterprise 4 Manual Movable Type Enterprise 4 マニュアル

Movable Type Enterprise ソリューションでのユーザーの管理

最終更新日: 2017.11.04

Movable Type Enterprise では、通常の Movable Type には無い、高度なユーザー管理のための機能が用意されています。Movable Type の基本的なユーザー管理の仕組みについては、Movable Type のドキュメントを参照してください。

通常モードと LDAP モード

通常モードとは、ユーザー管理、およびパスワードを使ったログイン時のユーザー認証を、 Movable Type Enterprise が行うモードです。LDAP モードは、LDAP に対応したディレクトリ・サービスを使ってユーザー管理をしている場合に利用できる、ユーザー / グループをディレクトリ・サービス側で元管理し、かつ認証にディレクトリ・システムを使うモードです。モードの切り替えは構成ファイル mt-config.cgi で行います。

通常モード

通常モードでユーザー管理・ユーザー認証を用いる場合は、全てのユーザー情報を Movable Type Enterprise 上に格納する必要があります。ユーザー情報の編集においては、通常の画面からの編集に加えて一括してユーザー情報の登録・変更が可能なモードがあります。詳細は「ユーザー管理(一括編集モード)」をいご覧ください。

LDAP モード (ユーザー管理・ユーザー認証の連携)

Movable Type Enterprise では、LDAP に対応したディレクトリ・サービスと連携して、ユーザー管理・ユーザー認証を行う事ができます。この連携によって、システム管理者はユーザー管理をディテクトリ・サービスに一元化し、運用負荷を削減することができます。LDAP モードを選択した場合、デフォルトではユーザー管理・ユーザー認証の双方を連携させる設定になります。

LDAP に登録されているユーザーは、誰でも Movable Type にログインすることが可能です。ログインする際に、Movable Type のユーザー情報は、LDAP のユーザー情報と同期されます。同期の際、もし Movable Type 側にユーザー情報が無かった場合は、自動的に LDAP 側の情報から Movable Type にユーザー情報が作成されます。

作成された Movable Type のユーザーが所属するグループの、アクセス権限を設定しておくことで、管理者はユーザーのブログに関する権限を管理することができます。

このモードでは、全てのユーザー情報、グループ情報はディレクトリ・サービス側で管理されます。 Movable Type Enterprise の管理機能はディレクトリ・サービス側の情報との不整合を防ぐために、使用できなくなります。もし、Movable Type Enterprise の管理機能を利用したい場合は、ディレクトリ・サービスをユーザー認証のみに用いるように設定にすることも可能です。

LDAP モード (ユーザー認証のみの連携)

Movable Type にログインする時に、ユーザー名とパスワードの認証を LDAP にたいしておこないます。ただし、Movable Type のユーザー情報と、LDAP のユーザー情報は同期されないので、Movable Type には、あらかじめ手動でユーザー情報を登録しておく必要があります。その際に、LDAP のユーザー名とパスワードと同じ情報で登録します。Movable Type に登録されたユーザー名とパスワードが、LDAP で管理されているものと異なる場合は、そのユーザーは Movable Type にログインすることができません。

通常モードと LDAP モードの違い

以下が、LDAP モード (ディレクトリ・サービスと連携した際) における通常モードとの主な違いになります。

  • ディレクトリ・サービス内で、作成されたユーザー情報、グループ情報は自動的に Movable Type Enterprise 側に追加されます。
  • ユーザー情報、グループ情報は Movable Type Enterprise 側で削除可能ですが、ディレクトリ・サービス側から削除されずに残っている場合は、次回の同期時に自動的に再生成されます。
  • ディレクトリ・サービス内で削除されたユーザー情報、グループ情報は自動的に Movable Type Enterprise 側で無効化されます。 ユーザー認証のみを連携させている場合は、自動的に無効化はされませんが、ログイン時にエラーとなります (ディレクトリ・サービス側にユーザー情報が存在しないため)
  • ユーザー名、グループ名はディレクトリ・サービス側でのみ修正され、Movable Type Enterprise に同期されます。
  • ユーザーの表示名、メールアドレスは、初回の同期時のみ、ディレクトリ・サービス側の情報から Movable Type Enterprise に同期されます。この情報は、一度同期された後は、Movable Type Enterprise のシステム管理者によって修正可能です。
  • 通常モードで利用可能なパスワードリカバリ機能は、利用できなくなります。

LDAP モードでの同期

LDAP モードでユーザー管理を連携させる場合は、ディレクトリ・サービスと Movable Type Enterprise 間で情報の同期をとることが必要です。

同期の方法

ディレクトリ・サービスと Movable Type Enterprise のユーザー情報の同期方法は3種類あります。

手動による同期

Movable Type と、LDAP ディレクトリを手動で同期するには以下の手順を実行します。

  1. Movable Type にログイン
  2. [操作メニュー] の [一覧] から [ユーザー] あるいは [グループ] を選択します。
  3. ユーザーあるいはグループの一覧ページの、リストの右側にある『同期』メニューをクリックすると、同期プロセスが開始されます

[同期] メニューが表示されない場合は、ExternalGroupManagement や ExternalUserManagement などの環境変数が正しく設定されていることを確認してください。

スケジューラによる定期的な同期

スケジュール・タスクを利用可能なように設定しておくと、定期的に情報が同期されるようになります。mt-config.cgi に以下の項目を追加することで、定期的なタスクをバックグランドで実行します。

LaunchBackgroundTasks 1

また、同期の頻度については環境変数の ExternalUserSyncFrequency で設定を行います。環境変数リファレンスをご覧ください。

ExternalUserSyncFrequency 60

スケジューラーによる定期的な同期を行うための設定については、Movable Type の ドキュメントを参照ください。

ログイン時に同期される情報

また、各ユーザーがログインした際に、ログインしたユーザーに関連する情報の同期が行われます。以下が同期される情報になります。

ユーザーのステータス

ユーザー削除等のステータスの同期が行われます。ディレクトリ・サービス側で削除されたユーザーはログインできなくなります。

ユーザーが所属するグループ

ログインするユーザーが所属するグループに関する情報の同期が行われます。

ログ・フィードが読み込まれるタイミングでの同期

ログ・フィードに対するアクセスが発生した時にユーザー情報の同期が行われます。例えば、フィード・リーダーにログ・フィードを登録した場合、フィード・リーダーがログ・フィードにアクセスするたびに同期が行われます。

ログ・フィードが読み込まれるタイミング同期を行うための設定については、Movable Type の ドキュメントを参照ください。