Movable Type 6.3 リリースノート
新機能・改善された機能
PHP 7 をサポート
PHP 7 を正式にサポートしました。PHP 7 は、PHP 5系と比べてもパフォーマンスの向上が期待できます。
Smarty 3.1 へアップデート
PHP 7 への対応に伴い、Smarty 2 から Smarty 3 へのアップデートされました。
プラグイン開発者へ
ダイナミック・パブリッシングに対応したプラグインについて、直接 Smarty を操作していないかぎりにおいて変更の必要は無いものと想定していますが、動作確認等よろしくお願いいたします。
ADOdb v5.20.3 へアップデート
PHP 7 への対応に伴い、ADOdb のバージョンが上がっています。
MySQL 5.7 をサポート
MySQL 5.7 を正式にサポートしました。初期状態の sql_mode で動作するようになっています。
画質の変更を無効にできるように
画像ファイルをアップロードするとき、ImageQualityJpeg や ImageQualityPng の設定によって自動で画質が変更されていましたが、これを無効にする機能を追加しました。
[システム] > [全般設定] > [画像品質の設定] から画質の変更機能を無効に設定できます。初期設定では、画質変更は有効になっています。
新しく追加された環境変数
AutoChangeImageQuality (0|1)
画質の自動変更の有無を指定します。初期値は 1 (画質変更を行う)です。この環境変数の値は、[システム] > [全般設定] > [画像品質の設定] から変更可能ですが、mt-config.cgi に記述されている場合は、そちらが優先されます。
DynamicCacheTTL
DynamicCacheTTL に 1 以上の数値を指定すると、Smarty が生成するダイナミック・パブリッシング用のキャッシュファイルのうち、DynamicCacheTTL 秒経過しているファイルを run-periodic-tasks で自動的に削除します。初期値は 0 (キャッシュファイルの削除を行わない)です。
新しく追加されたテンプレートタグ、モディファイア
force (1)
MTAssetThumbnailURL、MTAssetThubmailLink タグにおいて、width や height に元画像の幅、高さよりも大きい値を指定したとき、force="1" を指定すると指定された width 又は height を利用してサムネイルが作成されます。指定がない場合や 0 が指定された場合は 元画像の幅や高さが採用されます。
変更された機能
クラウド
- HTTP リダイレクトという文言を URL リダイレクトに変更しました。機能に変更はありません。(#113922)
- 空きディスク容量からシステム使用領域を削除し、ユーザーが利用できる容量を表示するように変更しました。これにより、これまでよりも空き容量が 3GB 減って表示されます。(#113674)
その他
Windows 環境下における日本語ファイル名、ディレクトリ名の取り扱い文字コードを Shift_JIS から CP932 に変更しました。(#113879)
修正された問題
記事
- 記事一覧において、NOT 検索(〜を含まない)が動作していない問題を解決しました。(#114083)
- タグフィールドにおいて、素早くキーをタイプすると、タグの自動補完が効かない問題を解決しました。(#113874)
- タグが空白を含むとき、タグの自動補完が聞かない問題を解決しました。(#113785)
- 画像の挿入ダイアログからのリクエストについて、アンエスケープ処理が不足しているために JSON の解析に失敗する問題を解決しました。(#113813)
- PreviewInNewWindow が 0 のとき、プレビュー画面上部から再編集をクリックしても再編集できない問題を解決しました。(#113819)
- リッチエディタ以外のエディタを利用しているとき、入力文字のワードラップがされない問題を解決しました。(#113830)
- & を含むタグを自動補完すると、& に変換される問題を解決しました。(#113875)
- 一覧からのアクションから戻るとき、パラメータのエスケープ処理が適切に行われていない問題を解決しました。(#114078)
- 公開終了日が履歴管理対象となっていなかった問題を解決しました。(#113899)
アイテム
- 画像の挿入ダイアログにおいて、サムネイル幅の入力チェックが行われていない問題を解決しました。(#114017)
- アップロード先の入力チェックが行われていない問題を解決しました。(#113758)
- アイテムの名前に HTML が含まれている場合、一覧では HTML を削除せずにエスケープして表示するように変更しました。(#113708)
ウェブページ
- ウェブページを新規作成するときにフォルダを作成すると、保存時に一意性チェックエラーが発生する問題を解決しました。(#113844)
カテゴリ
- カテゴリ保存時のログメッセージが正しくない問題を解決しました。(#113854)
クラウド
- FTP 接続時に「426 Failure reading network stream.」エラーが発生する場合がある問題を解決しました。(#114020)
- DreamWeaver などのソフトウェアが埋め込むコメントタグが、 サーバーサイドインクルードのタグと誤認識される問題を解決しました。(#113805)
- システムバックアップファイルからの復元を行うとき、利用環境によって サーバーエラーが表示される問題を解決しました。(#114099)
- Mtview.php 又は .htaccss ファイルが存在するとき、末尾にスラッシュがない URL へのアクセスが該当ディレクトリへのアクセスとみなされていなかった問題を解決しました。(#113851)
- 「Editor」「SourceEditor」環境変数が「MT環境変数」で編集できなかった問題を解決しました。(#113951)
- S4 以上でサイトパスが書き換わる問題を解決しました。
サーバー配信
- ファイル名の末尾に空白が含まれるファイルや、.(ドット)で終了するファイルが存在するとき、サーバー配信がエラーとなる問題を解決しました。(#114033, #113944)
- 記事のプレビューファイルが配信される問題を解決しました。「mt-preview-」から負始まるファイルは配信されません。(#113925)
- 即時配信を実行しているとき、JavaScript エラーが起きる問題を解決しました。(#113788)
- FTP 接続がロストしたとき、再接続を試みるようになりました。(#113861)
- 即時配信の複数起動防止処理について、環境によっては判定に失敗する問題を解決しました。(#113741)
- シンボリックリンクが配信対象に含まれる場合、配信時にエラーとなる問題を解決しました。(#113961)
- Rysnc による 配信を行うとき、バイナリファイルについても URL 置換を行っていた問題を解決しました。(#113965)
ダイナミック・パブリッシング
- MTAssets タグと include_blogs モディファイアを組み合わせて使うとき、現在表示中のウェブサイト又はブログ以外のコンテクストにおいて、MTAssetThumbnailURL、MTAssetThumbnailLink タグが正しい結果を返さない問題を解決しました。(#113782)
- MTEntryAuthorLink タグと show_hcard モディファイアを組み合わせて使うとき、出力結果がスタティック・パブリッシングと異なる問題を解決しました。(#113837)
ダッシュボード
- ウェブサイトダッシュボードのブログウィジェットにおいて、「ブログを選択」から開くダイアログに他のウェブサイトのブログも含まれている問題を解決しました。(#113869)
テーマ
- Eiger テーマにおいて、日付別アーカイブの中で @SITE_LOGO が指定された画像が表示されない問題を解決しました。(#114091)
テンプレート
- テンプレートを初期化したとき、該当テンプレートの更新日時が更新されていない問題を解決しました。(#113738)
- MTIndexList ブロック内において、ブロック内で処理されているテンプレートのカスタムフィールドを利用できない問題を解決しました。(#113767)
- PreviewInNewWindow が 0 のとき、テンプレートのプレビューをおこなうと保存を促すメッセージが無用に表示されていた問題を解決しました。(#113852)
- テンプレートの編集画面において、「保存と再構築」をクリックしても再構築がされない場合がある問題を解決しました。(#113853)
- テンプレートを保存した際にエラーが発生したとき、一部の環境において文字化けが発生していた問題を解決しました。(#113945)
テンプレートタグ
- MTCategoryBasename と MTCategoryLabel タグにおいて、"default" モディファイアが利用できなくなっていた問題を解決しました。(#114071)
- MTAssetThumbnailURL、MTAssetThubmailLink タグにおいて、元画像より大きい値を width 又は height に指定したとき、指定が無視されずにサムネイル作成に利用されていた問題を解決しました。(#113795)
バックアップと復元
- 大量のデータを含むバックアップファイルをダウンロードしようとすると、大量のメモリ消費が発生してダウンロード出来ない問題を解決しました。(#113916)
- 復元データに含まれるタグのエスケープ処理が適切に行われていない問題を解決しました。(#113918)
リスティング・フレームワーク
- 現在利用中のフィルターの名前をフィルター選択ダイアログ内で改名したとき、一覧側でフィルターの保存をおこなうとフィルター名が巻き戻る問題を解決しました。(#113878)
- フィルターの解除を行ったのち、一覧から何らかのアクションを行って一覧に戻ったとき、フィルターが解除されていない問題を解決しました。(#113889) フィルターの日本語訳が適切ではない問題を解決しました。(#113849)
Data API
- "アップロード" 権限だけを有するユーザーが、/v3/asset/upload からファイルをアップロードできない問題を解決しました。(#114106)
- 導入されている Readonly モジュールのバージョンが 1.6.1 以上の環境において、Data API のアクセスがエラーになる問題を解決しました。(#114064)
- /sites/:site_id/templates/:template_id/publish エンドポイントにおいて、アーカイブテンプレートを指定したとき、再構築が行われない問題を解決しました。(#113803)
- entryPreview エンドポイントでエラーが発生する問題を解決しました。(#113839)
XML-RPC
- 記事の削除を行ったとき、公開されているページが削除されない問題を解決しました。(#114041)
その他
- save_template_prefs と save_entry_prefs の応答 MIME タイプを適切なものに変更しました。(#114005)
- run-periodic-tasks コード中のタイポを修正。(#110678)
- SSLVersion 環境変数の設定が機能していない問題を解決しました。(#113910)
- convert-db の出力する利用方法が正しくない問題を解決しました。(#113863)
- Google Cloud Console の名称変更に伴い Google Cloud Platform に名称を変更しました。(#113930)
- 作者別アーカイブが存在するとき、削除されたユーザーの記事を削除しようとするとエラーになる問題を解決しました。(#113912)
- PerformanceLogging が無効になっているときでも、PerformanceLoggingPath へのアクセス確認が行われていた問題を解決しました。(#113957)
Thanks To
このリリースにはMovable Typeコミュニティーから報告された多くの、バグ修正、パッチ提供が取り込まれています。FogBugz を通じてパッチおよび、バグレポートを提供してくださったコミュニティーメンバーのお名前は以下の通りです。皆様のご協力に感謝します!(順不同、敬称略)
- taiju@alfasado ( #114005, #110678, #113738, #113879, #113910, #113788, #113819 #113852 #113853 )
- sosblog ( #113874, #113785 #113875 )
- Yasufumi Nishiyama ( #114064 )
- Seiko Kuchida ( #114064 )
- Hideki Abe ( #113795, #113844 )
- Junnama Noda ( #113813 )
- 近藤@alfasado ( #113849 )
- kita ( #113854 )
- 渡邊慎吾 ( #114078 )
※ バグIDのリンク先は、外部サイト (https://movabletype.fogbugz.com) になります。また、各ケースを参照するには FogBugz のユーザーアカウントの登録が必要です。