ユーザーデータをコピーして Movable Type AMI 版 をアップデート
Movable Type AMI版で 利用している Movable Type をアップデートする手順を説明します。Movable Type AMI版については、製品紹介ページ をご参照ください。
Movable Type AMI版では、アップデートの方法として以下の方法が利用できます。
新しいインスタンスにユーザーデータをコピーする方法
Movable Type AMI版では、Movable Type のソフトウェアだけではなく、nginx や starman などの関連するサーバ群や、OS、ライブラリなどのアップデートも同時に更新される場合があります。そのため、古いインスタンスの Movable Type を手動でアップデートするよりも、こちらの方法を推奨します。
既存のデータをバックアップする
ユーザーデータ、アプリケーションデータ、データベースのバックアップを行います。
- 公開サイトのファイルをバックアップする
標準では、Movable Type で公開したファイルは /data/file/static に出力されます。
% cd /data/file % zip -r ~/static.zip static
- Movable Type の関連ファイルをバックアップする
サポートディレクトリに生成されたファイルをバックアップします。
% cd /app/movabletype/mt-static % zip -r ~/support.zip support
- データベースをバックアップする
データベースのダンプファイルを作成します
% cd ~ % mysqldump -u root movabletype > ~/dump.sql % zip ~/sql.zip dump.sql
独自にインストールしたプラグインやテーマは、必要に応じてバックアップを行ってください。
新しいインスタンスを起動する
Amazon Web Services 上に、新しいバージョンのインスタンスを作成してください。インスタンスの作成は、『Movable Type AMI版スタートガイド』をご参照ください。このとき、「手順 10.Public DNS をチェック」以降の手順は行わないでください。
ユーザーデータを新しいインスタンスにコピーする
古い環境でバックアップしたユーザーデータなどを、新しく作成したインスタンスにコピーします。標準では、FTP は利用できないので、 scp などの手段でバックアップファイルを移動させてください。ここでは、バックアップファイルが移動済みという前提で手順を示します。
- 公開サイトのファイルを復元する
バックアップファイルを解凍したのち、/data/file/static 以下にファイルを移動します。
% unzip static.zip % sudo mv static/* /data/file/static/ % sudo chown -R www:www /data/file/static
- Movable Type の関連ファイルを復元する
バックアップファイルを解凍したのち、/app/movabletype/mt-static 以下にファイルを移動します。
% unzip support.zip % sudo mv support/* /app/movabletype/mt-static/support/ % sudo chown -R www:www /app/movabletype/mt-static/support/
独自にインストールしたプラグインや、テーマがある場合は、必要に応じてバックアップから復元するか、改めてインストールを行ってください。
また、Movable Type の構成ファイル(mt-config.cgi)に、独自に環境変数を設定されていた場合は、新しいインスタンス上の 構成ファイル を変更してください。% sudo vi /app/movabletype/mt-config.cgi
- データベースを復元する
バックアップファイルを解凍したのち、mysql にダンプデータをインポートします。
% unzip sql.zip % mysql -u root movabletype < dump.sql
Movable Type をアップデートする
新しいインスタンスの Movable Type の管理画面にアクセスをすると、アップデートが始まります。
古いインスタンスを停止する
無事にアップデートが完了したのち、コピーしてきたサイトの確認などを行ってください。問題が無いようであれば、古いインスタンスを停止します。古いインスタンスで固定 IP を利用されていた場合などは、新しいインスタンスへ割り当てを行ってください。