Movable Typeは11周年を迎えました
10月8日は、Movable Typeの誕生日です! 今を去ること11年前、2001年の10月8日にMovable Typeのバージョン1.0が初めてリリースされました。それ以来、Movable Typeは皆さんのブログやウェブサイトに使っていただきながら、進化を続けてきました。これも、日頃から皆様にご利用をいただき、さまざまな助言、励まし、厳しいご意見をフィードバックとしていただくからこそ、今も進化を続けることができているのだと考えています。本当にありがとうございます!
11年の間に、Movable Typeがどのように変わってきたのかを、管理画面の写真とともに追ってみましょう。
Movable Type 1.x
最初のMovable Typeは、2001年10月8日にリリースされました。この頃は911、いわゆるアメリカの同時多発テロが起こり、世界がまだ騒然としている中でリリースされました。911の事件後、人々は、今世界で何が起こっているか、世界をどう理解するべきか、互いに情報を交わし、対話をすることを望んでいました。そんな時代背景とマッチしたのか、Movable Typeはブログソフトの草分けとして、Bloggerなどと共に、ブログムーブメントをリードしていくことになります。
MovableType.comでは、リリースが行われた頃の様子が、今でもブログ記事に残っています。開発者であるMenaとBenが、予想外の反響に驚いている様子が伺えます。
Movable Type 2.x
Movabe Typeのバージョン2がリリースされたのは、2002年の3月です。バージョン2の最大のトピックは、「トラックバック」という機能が提唱、実装されたことでしょう。(2.2-) トラックバックは、あるブログ記事を元に、互いの記事を関連付ける機能として生まれました。トラックバックにより、ネット上のブログは、個人の日記を超えて互いに議論や意見を交わし合うようになりました。
バージョン2.5で、はじめて国際化への対応が始まりました。これに呼応して、10月に世界中の言語のランゲージパックが作られました。日本でも、日本語ランゲージパックが作成され、Movable Typeの普及がはじまりました。日本で「ブログムーブメント」の兆しが生まれたのも、この頃でした。
Movable Type 3.x
Movable Typeのバージョン3は、2004年5月にリリースされました。日本では、前年にシックス・アパートの日本法人が設立され、Movable TypeとTypePadの本格的な日本語化を開始しました。
Movable Type 3がリリースされる頃には、「ブログ」という言葉の認知度がだいぶ上がり、各ネットサービス企業によるブログサービスが次々と開始されました。
ブログを利用して、企業が広報活動を行ったり、ユーザーとのコミュニケーションに利用する、いわゆる「ビジネスブログ」という言葉が使われ始めたのも、この頃でした。日本でも確実にMTユーザーが増え、MTコミュニティも広がっていきました。
Movable Type 4.x
Movable Type 4が登場したのは2007年8月、バージョン1から約6年後です。バージョン4では、管理画面が大きく変わりました。操作用のナビゲーションは、それまでの横型から縦型に、色調も黒を貴重とした配色になりました。
MT4は、機能面でも大きな変化をとげたバージョンでした。ウェブページという仕組みが実装され、作成時間単位で増加するブログ記事とは別に、階層型コンテンツを作成することができるようになりました。
また、複数のブログ情報をまとめて表示するマルチブログ機能や、テンプレートタグの強化による条件分岐、四則演算などもサポートされ、MTタグの機能が充実していきました。
4.1からはカスタムフィールドが追加され、本格的なCMSとしての利用に耐えうるソフトウェアとして変貌を遂げました。
Movable Type 5.x
それまでの米国主体の開発から、日本のチームが中心となって開発されたのが、Movable Type 5 です。MTは、2010年1月にリリースされました。MT5では、ウェブサイトとブログという仕組みで、ウェブサイトのコンテンツを構造的に管理することが可能になりました。テーマ機能が実装され、カスタムフィールド機能も強化されました。
5.1では大量のデータを整理するのにとても便利なリスティングフレームワークが実装。5.2からは、リッチテキストエディタが改装され、TinyMCEを採用し、より編集作業が容易になりました。
いかがでしたか? 皆さんが初めて触れたMTはどのバージョンだったでしょうか。 ご覧いただいただいた通り、Movable Typeの機能はバージョンごとに大きく変わっています。弊社広報の高橋が、Six Apartブログ上に
と題した記事を公開しております。こちらもぜひ合わせてご覧ください。
(本記事は、2012年8月に行われたMTDDC用スライドからの転用となります。すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ご了承下さい)