Movable Type の簡単なアップグレード手順
Movable Type 4.15 のベータテストも進み、現在は Movable Type Open Source 4.15 ベータと合せて、プロフェッショナルパッケージを含む Movable Type 4.15 ベータ 1 の提供も開始しました。
少しづつ近づく正式リリースに向けて、今回はアップグレードの手順をまとめたいと思います。
Movable Type 4 から、バックアップを含むアップグレードはとても簡単になりました。
- データのバックアップ
- 新バージョンの Movable Type をサーバーにアップロード
- 旧バージョンのアプリケーションディレクトリから、環境設定ファイル (mt-config.cgi) とプラグイン関連ファイルの引き継ぎ
- 旧バージョンのアプリケーションディレクトリを削除
- 新バージョンのアプケーションディレクトリにアクセス
- アップグレードウィザード実行
まず大切なのがデータのバックアップです。もしもの時の為に、定期的なバックアップをおすすめします。Movable Type では各種設定を含むブログ全体をバックアップできますので、それを利用します。またデータベース、アプリケーションディレクトリのバックアップも用意しておくと安心です。
バックアップを作成したら、アップグレードの作業に移ります。新しいバージョンの Movable Type をサーバーにアップロードします。ダウンロードしたアーカイブを展開して、生成されたフォルダ名をサーバー上にある旧バージョンのアプリケーションディレクトリとは別の名前でアップロードします。
ssh などでアクセスでき、サーバー上でアーカイブを展開できる環境なら、アーカイブのままアップロードしたあと展開するとより簡単です。
スタティックディレクトリがアプリケーションディレクトリ外にあるときは、それにあわせて作業します。
アップロードが完了したら、旧バージョンのアプリケーションディレクトリから環境設定ファイル (mt-config.cgi) とプラグイン関連ファイルなどを引き継ぎます。次のリストは必要なファイル、ファイルの主な場所です。
- アプリケーションディレクトリ/plugins/
- アプリケーションディレクトリ/mt-static/plugins/
- アプリケーションディレクトリ/mt-config.cgi
スタティックディレクトリがアプリケーションディレクトリ外にあるときは、それにあわせて作業します。また、データベースに SQLite を採用していて、データベースディレクトリがアプリケーションディレクトリ内にあるとき、そのデータベースディレクトリの移動も行います。
インストールしたプラグインのファイルがわからなくなったときは、ブログメニュー、システムメニューの [設定] > [プラグイン] から、各プラグインの説明ページへ移動するなどして確認します。
旧バージョンから必要なファイルの引き継ぎを行ったら、旧バージョンのアプリケーションディレクトリを削除します。そのあと、新バージョンのアプリケーションディレクトリを、削除した旧バージョンのアプリケーションディレクトリと同じ名前に変更します。
もし、アプリケーションディレクトリを旧バージョンのアプリケーションディレクトリと違う名前で運営したいときは、旧バージョンから引き継いだ環境設定ファイルの CGIPath や StaticWebPath, StaticFilePath もそれに合わせて編集してください。
Movable Type のアプリケーションファイルを新バージョンのものにしたら、実際に新バージョンのアプリケーションディレクトリにアクセスしてみましょう。
アクセスしたら [ログイン] ボタンをクリックします。自動的にアップグレードウィザードに移動しますので、[アップグレード] ボタンをクリックしてアップグレードを実行します。
アップグレードでブログのテンプレートにも変更があるときは、テンプレート一覧画面でテンプレートのリフレッシュを行います。
これで Movable Type のアップグレードは完了です。バックアップやアップグレードは Movable Type のインターフェイスを使って数回のクリックで行えます。新バージョンのアップロードや、旧バージョンからの引き継ぎも基本的にファイルの移動やコピーで済みます。
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