Movable Type プラデミー賞 2015 発表!
皆さま、今年も「Movable Type プラデミー賞」に投票いただき、ありがとうございました。24日に投票を締め切り、早速集計いたしました。本年のプラデミー賞受賞プラグイン、および投票のあったプラグイン、そして、投票時にいただいたコメントも合わせて紹介したいと思います!
2015年 プラデミー賞 受賞プラグインは......
第1位 プラデミー賞
おめでとうございます! 2015年 Movable Type プラデミー賞受賞プラグインは、スカイアークさんの PageBute となりました。
PageBute といえば、昨年のプラデミー賞で MTAppjQuery と最後までデッド・ヒートを見せてくれた人気プラグイン。Movable Type で生成するHTMLを、静的ページを生成する形でページ分割してくれるプラグインで、定番中の定番プラグイン。長年多くの方に使われています(いい加減、コアに搭載してくれ......という声が多いのも存じあげております......はい)。
それでは、PageBute にいただいたコメントを紹介します。
- なぜ標準搭載されないのかが謎。真っ先に搭載するプラグインです
- これがないと始まりません!
- いつもお世話になっております。
- 昔から変わらずの静的ページネートプラグイン。
- 便利です。ほんとに。
- ページ送り出来ないはずがないよね? とお客の期待があるので、これもやっぱり必須プラグイン。
- 静的ページ分割といえばこれ。Data API でも実現できるようになったけど、このプラグインだと単体のページも分割できます(記事アーカイブなど)。
- 大抵のサイトで使います。是非MT本体にこの機能を......。
などなど、他にもたくさんのコメントをいただきました。
スカイアークさんには、賞品の Amazon ギフト券を、後ほど進呈させていただきます。おめでとうございました!
2位〜5位のプラグイン
昨年 MTAppjQuery と2強状態でデッドヒートを繰り広げた PageBute が今年のプラデミー賞を受賞する結果となったのは、ある程度予想どおりだった......という方もいらっしゃるかもしれません。しかし! 今年も PageBute に迫る勢いで頭角を現したプラグインが登場しました。もちろんその他にも名作プラグインが名を連ねています。では、2位〜5位を見てみましょう。
第2位
2位は、MT東京・藤本さんの FreeLayoutCustomField です。2015年にリリースされたプラグインが、いきなり上位に。こういう勢いは大変嬉しいですね。このプラグインは、藤本さんのデモやプレゼンを見ていただいたほうが分かりやすいのですが、簡単に説明しますと、Movable Type 管理画面上のカスタムフィールドを、HTMLとCSSでレイアウトすることができ、複雑な構造のデータの入力を容易にするプラグインです。ユーザーグループ・MT東京のイベントでのLTや、MTDDC Meetup のセッションなどで藤本さんが紹介されており、これはみんな喜ぶだろうなと思って見ていたら、いきなりの2位獲得となりました。今後もさらなる進化に期待! コメントを見てみましょう。
- いつも便利に使わせてもらっています。導入後、お客様からも使い勝手が向上したとの声をいただくようになりました。かゆいところに手の届く設定が可能になり、非常に重宝しています。最近のLTのネタももっぱらこれです。今年一番助けられたプラグインになりました。
- おかげさまで大変重宝しております。
- カスタムフィールドが多様で管理画面、再構築が重すぎるということがなくなった。
- かなり自由度が高い。あと少し機能が増えれば、これだけで大体の要望には応えられる。
- カスタムフィールド地獄から開放されました。
などなど、他にも「便利!」などのコメントを多数いただいています。「あと少し機能が増えれば」というのは、どんな機能が欲しいのでしょうね。この辺りはぜひ、藤本さんにフィードバック送りましょう! 来年も期待しています。
第3位
えー、昨年のプラデミー賞の結果もご覧いただいた方はお気づきでしょうか。2年連続の第3位です。エムロジックさんの名作プラグイン、UploadDir。アイテムをアップロードするディレクトリを、ファイルの種別ごとにあらかじめ指定することができるプラグインです。MT6.2からは、標準でディレクトリの指定などが行えるようになっていますが、それでもなお UploadDir の人気は衰えません。皆さんのコメントをどうぞ。
- ファイル形式毎にアップロード先が設定できるのが便利。MT6.2への対応も早くとても助かりました。
- 最新版のMTではできるようになったけど、デフォルトのアップ先を変更できるのは助かります。ファイル形式で自由に設定できるのが良い。
- このプラグインだけはMTを使う時には真っ先にいれるので、どうやっても外せない!
- サーバー上のファイルが煩雑になるので、MTとセットでインストールするプラグインです。
- だからなんで標準搭載しないのk)ry
アイテムのアップロード先がきちんと決められていないと、とても管理者泣かせ。それをズバっと解決できるのが、相変わらずの人気の要因です。こちらも「本体に取り込んでほしいくらいです」というコメントが多くありました......。
第4位
Image Upload Utility 作者:株式会社ジャクスタポジション
第4位には、画像アップロード&編集がより柔軟に行えるプラグイン Image Upload Utility がランクインしました。アイテムのマルチアップロードや、簡易な画像編集機能は MT6.2 で搭載されましたが、このプラグインは、さらに高機能。Image Upload Utility Pro では、ウォーターマーク(透かし画像)合成機能やPDFサムネイル機能なども付いています。それでは、コメントを見ていきましょう。
- 大変重宝して使わせていただいています。
- 昨年に続いて一票。アップロードが強化された6.2以降もお世話になりそうです。
- 一度使うと手放せなくなる。
- 画像使うなら是非入れておきたい。
こちらも中毒性の高いようですね。ファンも多そうです。
5位
Copy This Entry 作者:高山裕司
なんと、ついに5位に入ってしまいました。シックス・アパート Movable Type プロダクトマネージャ兼リードエンジニア高山裕司作 Copy This Entry。既存記事をカスタムフィールドの内容も含めて複製して、新規記事作成ができるプラグインです。2014年、とある日の MT Live で、マーケティング担当である私が「これができたら私の日々の作業負担が半減すると言っても過言ではない」くらいの勢いでリクエストし、高山の個人プロジェクトとして作ってもらったプラグインになります。エンドユーザーの記事更新担当の人びとを救うプラグインだと思っています(キモはカスタムフィールドも全部というところ)。
- 一気に効率がアップしました!
- 記事の複製は製作・運用ともに助かります。コアに含めてほしいので一票!
- 喜ばれます。
- 今年こそっ!
あれ? 最後の、作者本人ですね(笑)。今回5位に入りましたが、まだまだ名作プラグインがたくさんありますので、今後も上位を目指すには、さらなる進化が必要かもしれません......あ、そうそう高山さん、いつも使っててちょっと気になるところがあるんですよ......よろしく。
以上、2位〜5位の発表でした。いかがでしたか? 投票いただいたプラグインは上位に入っていましたか? 個人的には、やはり、初登場の FreeLayoutCustomField の台頭が予想以上で驚きでした。そして、来年もこういう新しいプラグインが生まれると嬉しいな、と思いました。
その他、投票のあったプラグイン
昨年同様、6位以降については、票数が少数&同数のものが多くなるため、順位は無し!ということで、投票のあったプラグインといただいたコメントをズラリと紹介します!
- CheckRelease for Movable Type
アイデアマンズ社提供、ワークフロー機能を追加するプラグイン。承認フローが必要なシーンが増えたのか今年は人気が急上昇。シックス・アパートからお得な「ワークフローパック」も出ています。
- SimilarEntries
昨年の覇者 bit part さんによる、記事の任意のフィールドの値をキーにして、その記事に関連する記事をリストアップするプラグイン。こちらも人気でした。
- Uploader for MT
こちらもアイデアマンズ社。ノーマルなMTにステージング機能だけ付けたい!という時に人気のプラグイン。昨年も何票か投票がありましたが、引き続きニーズが高いようです。
- MailForm
藤本さんによる、メールフォームプラグイン。個人無償ライセンスで利用する場合は無償、有償ライセンスで商用利用する場合も、1サーバーにつき1,000円と低コストなのも人気の要因ですね。
- Ketai Kit(ケータイキット for Movable Type)
こちらもアイデアマンズ社の定番プラグイン。もとは携帯(フィーチャーフォン)に対応させるためのプラグインですが、スマートフォンも含めたマルチデバイス対応が容易になるため、人気は今も色褪せず。こちらもシックス・アパートからお得な「モバイルパック」が出ています。
- A-Form
アークウェブ社の多機能フォームプラグイン。ドラッグ&ドロップで項目を並べ、フォームをいくつでも作成できます。
- SheetAsset for Movable Type
アイデアマンズの新作。CSVファイルやExcelファイルの内容を、MTタグを用いて表形式のコンテンツ展開することができるプラグイン。「企業のエクセル文化は駆逐できない、むしろ活用しよう」と作られたようです。来年は人気が急上昇するかも!?
- More Custom Fields
こちらは息の長いカスタムフィールド拡張プラグイン。複数のチェックボックスをグループ化して表示するなどが可能になります。「じゃっかんの問題はあるもののお世話になることが多い」という声がありました。
- QuickRebuild
昨年5位にランクインしていた、天野さんによる再構築プラグイン。ワンクリックで特定のアーカイブタイプのみを再構築、もしくはワンクリックでシステムの全てのブログを再構築することができる、再構築機会の多いWEB制作者にはとても有難いプラグインです。
- BlogRebuilder
こちらも複数のブログを再構築できるプラグインです。スカイアーク製。やはりこちらもWEB制作者には人気のようです。
- ReleaseDate
藤本さんによる、ブログ記事/ウェブページの日付を公開日時に自動変更するプラグイン。地味ですが重要なプラグインの1つとのコメントをいただいています。
- MappingBasedArchive
「パス別」というマッピングのタイプを追加するプラグイン。作者の天野さんはMTの開発にも関わっていただいている凄腕エンジニア。作るプラグインはいつも、さすがの天野さんクオリティ。開発者がグッとくるプラグインも多いようです。
- RevisionRemover
大御所「小粋空間」の荒木さん作。ブログ記事・ウェブページの記事更新履歴をクリアするプラグインです。「今年、サーバー移転などを行う際にかなり助かりました!」という声をいただいています。
- EnhancedCategory
こちらも天野さん作。カテゴリーを必須項目にしたり、特定のカテゴリーを選択できなくするプラグインです。
- GetDate
任意の日付を取得できるプラグインです。「少し古いプラグインだけど、日付をいろいろ操作したい時に重宝する」とのこと。
- AssetPublicity
記事公開までアイテムを非公開にできます。記事を非公開にしていても、それに紐づくアイテム(画像・PDFなど)のファイル名などが予測され情報が漏洩する......という事態を防ぐことができる、上場企業案件を多くこなすスカイアークさんならではのプラグインです。
- DataAPIExtendSearch
Data API によるサーチ機能を拡張する bit part さんのプラグイン。カテゴリーやタグでフィルターできない Data API v1 の環境では必須とのこと。
- PostTweet
エムロジックさんのプラグイン。ブログ記事更新を自動でツイートできます。長年の愛用者が多いようです。
- FlexField
2位の FreeLayoutCustomField 同様、カスタムフィールド地獄脱出系のプラグインです。こちらはアイデアマンズ製。柔軟で直感的に利用できるのがポイント。今はベータ版として公開されていますが、「正式版はよ!」の声も多く、今後に期待!
- PowerCMS
今年も出ました、アルファサードの PowerCMS。多段階の承認ワークフローや、ステージングサーバー連携などなど、ハイエンドCMSのような高機能を追加する多数のプラグインが同梱されています。エンタープライズCMSの定番。
- PowerSync
PowerCMS のステージ機能を切り出したプラグイン。通常の Movable Type で動作します。
- PowerCMS 8341
こちらもPowerCMSシリーズ。ウェブサイトを JIS X 8341-3 に適合させるための試験と、改修を支援するプラグインです。自治体ウェブサイトで多く活用されているとのこと。
- DynamicMTML
こちらもアルファサードによる、スタティックなファイルに記述された MTタグを動的に処理することができるプラグインです。
- GetHashVar
こちらもアルファサード野田さん作。「色々かゆいところに手が届いていて、これからは必須のプラグインになりそう」というコメントも。
- CSVDataImExporter
またまた「小粋空間」荒木さん。CSV形式でブログ記事・ウェブページのエクスポートおよびインポートが可能になります。
- MultiFileUploader
スカイアークさんによる複数ファイルを一括でアップロードできるプラグイン。MT6.2まで愛用していました!という声も多数。
- FastestPreview
編集画面とプレビュー画面を同期するプラグイン。天野さん作。編集画面で変更した内容を、リアルタイムでプレビュー画面に反映させることができます。
- Extend TinyMCE
広島の LAB Inc. のフロントエンドエンジニア阿部さん作。MTの標準リッチテキストエディタに採用されているTinyMCEを拡張するプラグインです。
- MTコマース
ECサイト構築プラグイン。新規顧客を集め、リピーターによる再購入率の高い「売れるECサイト」を構築できるとのこと。Movable Type が使えるWEB制作者であれば誰でもカスタマイズ可能というのも人気の理由。
- Loupe
MT6に同梱されていた(今はされていない)Data API を利用したプラグインです......。1票だけ投票が......。ありがとうございます......。
- あるぺん
最後に、アルファサード社のエイプリルフールネタのプラグインに1票入っておりました......。Movable Type / PowerCMS 上で動作するハイパー脱力プラグインだそうです。
以上です。既にコアに同等の機能が実装されていても「やっぱりこっちのほうがいい!」と投票いただいたり、「社内での要望でつくったものだけど、だからこそシンプルで提案しやすいんです!」と作者ご本人から投票いただいたり、今回も、さまざまな思いを聞くことができました。
最後に
今回は、第2回ということで、前回の受賞プラグイン「MTAppJquery」を殿堂入りとして投票対象外としたのですが、正直、このまま毎年続けて、結局第1回のときにランクインしていたプラグインが順番に殿堂入りしていく......という結果になったらどうしようと、少しドキドキしていました。結果として、昨年2位だった PageBute が今年の覇者となったのはその通りだったかもしれませんが、嬉しかったのは、新しいプラグインがランクインしたり、まだベータ公開中のものに「早く正式版を!」のコメントとともに投票があったこと。
ここ数年、各地の Movable Type ユーザーグループの皆さんが積極的に活動してくださるおかげもあって、ユーザー界隈が大変盛り上がっています。そんな中、ユーザーの皆さん同士のコミュニケーションもあるからこそ、こうやってステキなプラグインのアイデアが生まれるのかもしれません。
最後になりましたが、年末のお忙しい中、プラデミー賞に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました! 2016年も、たくさんのステキなプラグインが生まれますように!