システムが送信するメール内容のカスタマイズ
ブログのデザインや、システム画面に加えて、Movable Type のシステムが送信するメールの文面をカスタマイズすることができます。例えば、以下のようなカスタマイズが考えられます。
- システムの発行するメールに、広告を挿入する
- Movable Type 以外の、関連するリンク URL を記述する
- Movable Type などの名称を、自社のブランド名に置き換える
システムが送信するメールの内容をカスタマイズしたいときは、グローバルテンプレートの [メールテンプレート] を編集します。
Movable Type では HTML メールの送信はサポートされていません。プレーンテキストで、メールのカスタマイズをおこなってください。
メールテンプレート変数
メールテンプレートの中では、もちろん他のテンプレートと同じように Movable Type のテンプレートタグを利用できます。また、いくつかの変数も設定されていますので、メールをカスタマイズするにあたって、Movable Typeの持つ様々なデータを利用できます。メールのテンプレート内で変数を利用するには、MTVar もしくは、MTGetVar タグで、以下のように変数名を指定します。各々のメールテンプレートに設定されている変数を紹介します。
<$MTVar name="ping_excerpt"$>
各メールテンプレートで利用できる変数には、以下のようなものがあります。各変数は、MTVar, MTGetVar タグに設定した name モディファイアで指定します。
コメントの確認
コメンターとして登録したユーザーに送信される、確認メールです。
- confirm_url: コメンターとしての登録 (登録メールアドレス) を確認する URL
コメントの通知
コメンターの登録を管理者に報せるメールです。
- profile_url: 登録したユーザーのプロフィールページの URL
コメントスロットル
特定の IP のコメントユーザーをストットル規制したときに、管理者に送信されるメールです
- throttled_ip: スロットル制約をされた IP
- throttle_seconds: スロットル制約としてコメントを禁止する上限期間の値 (秒)
- message: メール内のメッセージ (テンプレート内で変数を宣言)
パスワードの再設定
パスワードの再設定を行ったユーザーに送信されるメールです。
- user_password: 再設定されたパスワード
- link_to_login: ログイン画面への URL
ブログ記事の共有
ブログ記事を共有したとき、送信対象のメールアドレス (アドレス帳でも設定可能) に送信されるメールです。
- send_excerpt: ブログ記事の共有時に、概要を送信するように設定しているときは、1 を返します。
- send_body: ブログ記事の共有時に、本文を送信するように設定しているときは、1 を返します。
- message: ブログ記事の共有時に、入力した [メッセージ] の内容を返します。
- entry_status: ブログ記事の公開状況 (テンプレート内で変数を宣言)
- entry_editurl: 共有するブログ記事の編集画面への URL
新しいコメント
新しいコメントが追加されたときに、記事作成者に送信するメールです。
- view_url: 公開されたブログ記事の URL
- approve_url: コメントを確認、承認する URL
- spam_url: コメントをスパムとして判定する URL
- edit_url: コメントを編集するURL
- ban_url: コメントを投稿した IP アドレスを禁止する URL
- state_editable: コメントの管理権限のあるユーザーへの送信するメールなら 1 を返します。
新しいトラックバック
記事の作成者に届く新しいトラックバックの通知メールのテンプレートです。
- approve_url: トラックバックの公開を許可する URL
- spam_url: トラックバックをスパムと判定する URL
- edit_url: トラックバックの編集ページの URL
- ban_url: トラックバックを送信した IP アドレスからのトラックバックを禁止する URL
- unapproved: 未承認のトラックバックなら 1 を返します
- state_editable: トラックバックの管理権限のあるユーザーへの送信なら 1 を返します
購読の確認
更新通知登録したユーザーに送信されるメールです。ここで使われる変数は、ほとんどが確認用の URL で使われます。
- script_path: mt-add-notify.cgi への URL
- redirect_url: メール本文中の登録の確認を行う URL をクリックしたあとに移動するページの URL (更新通知登録フォームの hidden タイプ input 要素で設定)
- magic: 更新通知の確認 URL に使うマジックトークン
- email: 更新通知を送信するメールアドレス (ユーザーが登録したメールアドレス)
更新通知の登録フォームは、次のサンプルのようなテンプレートで作成できます。
<form method="post" action="<$MTCGIPath$>mt-add-notify.cgi" id="add-notify">
<dl>
<dt><label for="notify-email">メールアドレス</label><dt>
<dd><input name="email" size="30" value="" id="notify-email" /></dd>
</dl>
<div>
<input type="hidden" name="_redirect" value="<$MTBlogURL$>" />
<input type="hidden" name="blog_id" value="<$MTBlogID$>" />
<input type="submit" value="登録する" />
</div>
</form>
メールテンプレートの変更方法
ここでは一番簡単なメールの変更として「メールフッター」を例に上げます
- [システムメニュー] から [デザイン] > [テンプレート] を選択します。
- [テンプレートモジュール] から [メールフッター] を選択します。
- [メールフッター] テンプレートの初期値が表示されます。
- [メールフッター] を修正します。MT タグを利用して動的に内容の文章を用意するなど可能ですが、ここでは静的な内容として一般的なメールフッターをサンプルとして用いています。
- [変更を保存]をクリックします。
これでシステムから送信されるメールのフッターが書き換えられました。